【JAC指導者報告】防災NPO団体にて「楽しく学ぼう!防災キャンプ教室」を開催いたしました
2024年8月25日、NPO法人Mitakaみんなの防災様(東京都三鷹市)にて防災にも役立つキャンプをテーマに「楽しく学ぼう!防災キャンプ教室」を開催させていただきました。
会場は災害時に一時(いっとき)避難場所にも指定されている「三鷹中央防災公園」(東京都)にある生涯学習センター。
注釈:一時避難場所(いっときひなんじょ)とは、避難生活を送る避難所とは違い、災害発生直後、火災などの二次災害から逃れるため、一時的に避難をする場所のこと。
今回の防災キャンプ講座の参加者は、当初の募集人数よりも多い25人が参加。小中学校で防災キャンプを主催している会の皆さんや、アウトドア防災に関心のある方などと交流を深めながら楽しく学びました。
メイン講師に、アウトドアライターや防災士として日頃より防災×アウトドアをテーマに学校や民間などでの講師、東京都町田市防災アンバサダーなどの活動をしている私、幸田美季。
サブ講師としてアウトドアライターやインストラクターとして活躍するアウトドア経験豊富な頼れる紳士・丹羽孝之さん。
講座では、災害時に役立つキャンプ用品の選び方や、災害時に便利なキャンプ道具の使い方、防災ポーチに入れておくといいアウトドアグッズや防災グッズの紹介、覚えておくと便利なロープワーク、テントの設営を体験していただきました。
2024年は年始から能登半島地震が発生。近年続く異常気象に伴う災害級の事象発生などで、参加者の皆さんの防災意識の高まりを身をもって感じました。今回の講習で、災害時に役立つキャンプ用品の選び方やキャンプのテクニックを学んでいただけたのではないでしょうか。
話が少し逸れますが、ある統計では、大きな災害が発生したとき、災害が迫っているときに、自宅が安全であればプライバシーが守れて安心できる「在宅避難」を選びたいという方も非常に多いと言われています。政府が推奨する防災備蓄は、最低でも1人3日分、余裕があるなら7日分の備蓄をとも言っています。そんな時に役立つのもキャンプ用品やキャンプでの知識。
とはいえ、道具や知識を揃えたところで、実際に体験してみないとわからないのも事実。
そんな時に役立つのが私たちが得意としライフワークとし、趣味とする「キャンプ」です。
電気も水も寝る場所も、全てにおいて非日常体験ができるキャンプは、使用する道具も体験もまさに「防災」として役立ちます。それはオートキャンプインストラクターである皆さんはもちろん、一般キャンパーの方も強く感じていることではないでしょうか。
また、キャンプを通して非日常を体験しておくことで、いざという時の「トイレ」などへの抵抗感も少なく、キャンプを一切経験していない状態よりも心理的負担が少なくなるのではないでしょうか。
昨今ではキャンプ場も防災拠点として注目が集まっています。その背景には、地震や台風などの自然災害が頻発していることが挙げられます。キャンプ場は広大な敷地を持ち、テントや炊事場、水源などの基本的なインフラが整っているところも多いため、非常時には避難者の受け入れや災害ボランティアの受け入れが可能です。また、アウトドアの知識を持つスタッフが常駐していることも安心材料となります。さらに、地域住民との連携を深めることで、コミュニティ全体の防災意識を高める効果も期待できます。このように、キャンプ場を防災拠点として活用する動きは、今後ますます重要性を増していくでしょう。
さらに、今後は「防災キャンプ」として、学校の校庭や公園などを活用した防災体験や、キャンプ場での防災イベントが開催される機会が増えることを密かに期待しています。
これにより、より多くの人々が防災意識を高め、非常時に備える力を養うことができますね。私を含めオートキャンプインストラクターの皆さんが、さらに活躍できる場を広げていけるよう今後もこのような防災を意識したキャンプ講座を開いて行けたらいいなと思います。
以上、防災キャンプ教室の報告でした。
【開催内容】
楽しく学ぼう!防災キャンプ教室
主催:特定非営利活動法人 Mitakaみんなの防災
開催日:2024年8月25日
参加者:25名
講師:防災士、オートキャンプインストラクター 幸田美季
講師:オートキャンプインストラクター 丹羽孝之