親子でキャンプ in 子どもの森 2024

親子でキャンプ i n 子どもの森2024
2024年度 會津山堂市民講座（子どもの森活用事業）

• 日時：2024年10月20日（日）9:00～15:00　　
• 場所：会津若松市子どもの森（会津若松市門田町）　
• 参加者：会津若松市在住の親子８組20人
• 主催：会津若松市生涯学習総合センター（會津稽古堂）
• 講師：JAC公認インストラクター　鈴木禎一、二瓶 剛

（ 1 ） キ ャ ン プ 教 室

こ の キ ャ ン プ 教 室 は 、 2 0 2 3 年 度 か ら 会 津 若松 市 の 事 業 と し て 始 ま っ た イ ベ ン トだ が 、 昨 年 度に 引 き 続 き 、 今 年 度 も 開 催 さ れ た 。主 催 者 か ら の 依 頼 で 、 昨 年 講 師 を 担 当 し た J A C公 認 イ ン ス ト ラ ク タ ー 2 名 が 、 今 年 も 引 き 続 き 講師 を 担 当 す るこ と と な っ た 。

今 年 の キ ャ ン プ 教 室 も 昨 年 度 と ほ ぼ 同 様 の 内 容で 、 午 前 の 部 、 焚 き 火 と 焚 き 火炊 飯 、 午 後 の 部 、キ ャ ン プ 体 験 と い う 依 頼 で あ っ た が 、 午 後 の キ ャン プ 体 験 の中 に 、 キ ャ ン プ 場 で き る ゲ ー ム 体 験 を盛 り 込 ん で ほ し い と い う リ ク エ ス ト が あっ た 。
参 加 者 は 、 親 の 年 齢 層 は 若 く 、 子 ど も は 幼 児 がメ イ ン 、 小 学 校 低 学 年 が 若 干 混じ る 程 度 で 、 ま ずは 、 デ イ キ ャ ン プ か ら 始 め て み た い と い う フ ァ ミリ ー キ ャ ンパ ー 入 門 者 が ほ と ん ど で あ っ た 。

会 場 の 会 津 若 松 市 子 ど も の 森 は 、 ア ウ ト ド ア 活動 が で き る 公 営 の 公 園 で あ る 。キ ャ ン プ 場 は 、 充実 し て い る と は 言 え な い も の の 、 水 場 、 簡 易 ト イレ な ど 最 低 限 の 設 備 は あ り 、 フ ィ ー ル ド の 下 刈 りな ど も さ れ て い て 、 き ち ん と 管 理 が さ れて い る 。
天 候 は 、 く り 時 々 晴 れ 、 少 し 寒 い 気 温 で あ った 。 午 前 中 、 早 い 時 間 は 風 が 強く、 焚 き 火 に 支 障が で る の で は な い か と 心 配 を し て が 、 時 間 が 経 つに つ れ て 風も 弱 ま り 、 大 き な 影 響 は な か っ た 。

（ 2 ） 焚 火 と 炊 飯 ① （ 薪 割 ）

午 前 の 部 の プ ロ グ ラ ム は 、 焚 き 火 と 炊 飯 で あ るが 、 ま ず は 、 焚 き 火 の 準 備 と して 、 森 割 の 体 験 をし て も ら っ た 。
子 供 た ち は キ ン ド リ ン グ ク ラ ッ カ ー を 使 っ た 新割 、 親 の ほ う は 代 表 者 数 人 に ナイ フ を 使 っ た バ トニ ン グ を 体 験 し て も ら っ た 。

キ ン ド リ ン グ ク ラ ッ カ ー は 小 さ な 子 ど も で も 容易 に 新 割 が で き る た め 、 好 評 であ り 、 参 加 者 全 員が 体 験 す る こ と と な っ た 。親 の 方 の ナ イ フ を 使 っ た バ ト ニ ング 体 験 も 、 めず ら し い ら し く 、 興 味 深 々 と い う感 じ で 、 こ ち らも 好 評 で あ っ た。

（ 3 ） 焚 き 火 と 炊 飯 ② （ 焚 き 火 ）

焚き火台の用意できないとのことから、昨年と同様に、U字満を利用しての焚き火となった。薪 は、主催が用意した広葉樹であったが、間伐などで切られた木を利用したもので、表面以外が十 分 に 乾 燥 で き て お ら ず 、 中 心 に い く ほ ど 生 木 の状 態 で あ っ た 。
着火し難い広葉樹 、持続性の悪い着火剤、細いU字溝という悪条件が重なり、新の表面だけが焼けるだけの不完全燃焼が続き、なかなか新が燃焼しないというトラブルが起こってしまった。
インストラクター個人でやっている焚き火であればリカバリーは難しくはないが、焚き火が初めてという参加者も多く、非常にハードルが高いレクチャーとなった。

薪、着火剤などは、主催者に準備してもらったが、主催者に焚き火の経験者がいなかった点を甘く考えていた。事前にもう少し点検をしておくべきであったことは大きな反省点である。

（ 4 ） 焚 き 火 と 炊 飯 ③ （ 炊 飯 ）

今 回 も 昨 年 と 同 様 、 手 間 と 時 間 を 省 く た め に 無洗 米 を 使 用 し 、 兵 式 飯 盒 で 焚 き火 炊 飯 を 行 っ た 。
焚 き 火 の ほ う が 、 な か な か 上 手 く い か ず 、 苦 労し た が 、 な ん と か 水 を 熾 す こ とが で き 、 大 幅 に 遅れ た が 炊 飯 に 入 る こ と が で き た 。

薪 が な か な か 燃 焼 せ ず 、 火 力 が 安 定 し な か っ たが 、 そ れ が か え っ て 、 炊 飯 の 間は 、 火 か ら 目 を 離さ ず 、 火 の 管 理 し な け れ ば な ら な い と い う 体 験 に繋 が っ た ので は な い か と 思 え る 。
ま た 、 火 力 が 上 が り 過 ぎ な か っ た こ と お あ り 、ち ょ う ど 良 い 火 加 減 と な り 、 米が 焦 げ 着 く こ と もな く 、 全 員 の 飯 盒 で き れ い に 炊 き あ が っ た こ と はケ ガ の 功 名で あ っ た か も し れ な い 。

（ 5 ） 焚 き 火 と 炊 飯 ④ （ お 菓 子 ）

ご 飯 の 蒸 ら し と カ レ ー の 出 来 上 が り を 待 つ 間 、焚 き 火 と 一 緒 に 楽 し め る 焼 き バナ ナ 、 焼 き マ シ ュマ ロ 、 焚 火 で 淹 れ る コ ー ヒ の 紹 介 を し た 。

焚 き 火 、 炊 飯 は 、 主 に 親 に 対 す る レ ク チ ャ ー であ っ た た め 、 子 ど も た ち が 少 し 時 間 を 持 て 余 し てい た 感 が あ っ た が 、 焼 き マ シュ マ ロ は 子 供 た ち 中心 の 体 験 と な っ た こ と か ら 、 と て も 積 極 的 に 参 加す る 姿 が み ら れ た 。 と て も 好 評 で あ っ た。

子 ど も た ち の 焼 き マ シ ュ マ ロ に 合 わ せ て 、 親 が楽 し め る 焚 き 火 で 淹 れ る コ ー ヒー と し て 、 パ ー コレ ー タ ー、 エ ス プ レ ッ ソ マ シ ー ン 、 北 欧 風 煮 出 しコ ー ヒ ー、 カ ー ボ ー イ コ ー ヒ ー を 紹 介 し た 。

（ 6 ） キ ャ ン プ 場 で ゲ ー ム

主催者から 、 キ ャ ン プ 場 で 遊 び の 体 験 と し て でき る ゲ ー ム や ス ポ ー ツ な ど の 紹介 を し て ほ し い との リ ク エ ス ト が あ っ た こ と か ら 、 誰 で も 手 軽 に 楽し め る い く つ か の ゲ ー ム 、 ニ ュ ー ス ポ ー ツ を 紹 介す る こ と と し た 。
今 回 は 、 昼 休 み 時 間 を 利 用 し 、 モ ル ッ ク 、 ボ ッチ ャ 、 輪 投 げ 、 ラ ダ ー ゲ ッ ター、 フ ラ イ ン グ デ ィ スク 、 ティキトスを紹介、体験してもらった 。

ニ ュ ー ス ポ ー ツ の 中 で も 人 気 の あ る モ ル ッ ク 。フ ィ ン ラ ン ド の カ レ リ ア 地 方 の 伝 統 的 な キ イ ッ カと い う ゲ ー ム が 元 に な っ て いる 。

ボッチャは、重度機能障がい者のために考案されたスポーツでパラリンピックの正式種目

キャンプサイトでも手軽にできるニュースポーツ、ラダーゲッター。

キャンプで使う長めのペグと、少し太めのガイロープがあれば、輪投げはすぐに始められる。

（ 7 ） キ ャ ン プ の 始 め 方 （ テ ン ト ）

午 後 の 部 の プ ロ グ ラ ム は 、 テ ン ト 設 営 ・ 撤 収 体験 が メ イ ン で あ る 。 テ ン ト に つ い て は 参 加 者 の 関心 は と て も 高 い と 言 え る 。
会 津 若 松 市 は モ ン ベ ル と 包 括 提 携 協 定 を 結 ん でい る こ と も あ り 、 事 前 に モ ン ベ ル の テ ン ト の レ ンタ ル 手 配 を 主 催 者 に 依 頼 し て い た 。
テ ン ト の 体 験 に 合 わ せ て 、 シ ュ ラ フ と マ ッ ト の種 類 の 説 明 、 使 用 体 験 を し て も ら っ た 。
テ ン ト の 設 営 と 撤 収 を 親 子 で 体 験 し た も ら っ たが 、 参 加 者 の 関 心 は 高 く 、 子 ど も た ち も 積 極 的 に手 伝 い を し て い た 。

用意したマットとシュラテントに入れて、実際のファミリーキャンプのイメージを体験。

（報告者）鈴木禎一
オートキャンプ指導者インストラクター　福島県在住