「レジャー白書2024」(速報版)よりオートキャンプ動向を読み解く

「レジャー白書2024」(速報版)よりオートキャンプ動向を読み解く

調査研究や提言、実践活動により生産性向上をめざす公益財団法人 日本生産性本部(東京都千代田区、理事長:前田和敬)の余暇創研は、7月22日、「レジャー白書2024」(速報版)を公表しました。

全体の概要並びにプレスリリースはリンクをご覧いただくとして、ここでは今回公開された資料の中から「観光・行楽部門」の「オートキャンプ」項目のデータをピックアップし2023年の公表値と比較して、どのような変化があったかを解説していきます。

2024年と2023年のオートキャンプデータの比較表

データ項目レジャー白書2024速報版レジャー白書2023傾向
参加率2.5%2.9%
参加人口280万人
年間平均活動回数8.2回6.5回
年間平均費用66.7千円50.6千円
一回当たり費用8,134円7,780円
希望率9.3%11.6%

前年比較の解説

  • 参加率: 2024年の参加率は2.5%で、2023年の2.9%よりやや減少(↓)。この減少は、物価の上昇や遊園地・テーマパークなど部門上位のレジャー選択肢が影響していると考えられる。
  • 年間平均活動回数: 2024年の活動回数は8.2回で、2023年の6.5回よりも増加(↑)。在宅勤務の普及や旅行制限の緩和により、国内でのアウトドア活動が増加していることが影響していると考えられる。
  • 年間平均費用: 2024年の年間平均費用は66.7千円で、2023年の50.6千円よりも増加(↑)。これは、キャンプ用品や施設利用料の値上げ、ならびにキャンプの質を向上させるための投資が増加していることによるものと考えれる。
  • 一回当たり費用: 2024年の一回当たり費用は8,134円で、2023年の7,780円よりも高くなっている(↑)。これは、燃料費や食材費の上昇、アウトドアギアの高価格化が原因と考えられる。
  • 希望率: 希望率は2024年は9.3%で、2023年の11.6%よりも減少(↓)。他のレジャーの選択肢が増えたことにより。新たにキャンプを始める人が減少していることが理由と考えられる。

これらのデータから、オートキャンプの人気と活動頻度が増加し、同時に費用も上昇していることが分かります。

昨年2023年の解説はこちらから


日本オートキャンプ協会編集部