サウナを活用した「絶対にまた来たい!」リピートにつながる当日のオモテナシとは
〜「サウナをキャンプ場で作る新たな魅力とは!?」その6〜
キヤンプ場オーナーの皆様、こんにちは!
私は島根県飯南町にて「Sauna park camp Morinosu」を運営し、屋外向けサウナ「キュービックサウナKAMIARI」の製造販売をしている、株式会社LAUTの鈴木と申します。
ご紹介してきたサウナ導入について最後のコラムとなりますが、先月に引き続き、サウナを活用した「絶対にまた来たい!」リピートにつながる当日のオモテナシについてご紹介したいと思います。
サウナ愛好者の方々が年々増えつつある今、お客様に心から喜ばれ、絶対にまた訪れていただけるような当日のオモテナシを提案いたします。キャンプ場運営、グランピング場運営に伴い、サウナを中心に据え、お客様に忘れられない体験を提供することで、リピート率の向上やさらなるお客様へのアプローチ期待できます。
◾️最も重要なことはサウナの質と快適な空間作り
まず最も重要なことそれはサウナの質と快適な空間作りです。サウナの設備や清潔さはもちろんのこと、心地よい温度と湿度の維持が重要です。
それにはまず、自社の施設のポジショニングと、周辺環境を踏まえどのような施設を作るかプランニングが需要です。
例えば、コンペティター施設の多い都心近くの施設様は、周辺施設との差別化をもとに「とにかく高温」もしくは「ゆったりと長時間入れるリラックスできる温度」などテーマ性を考えてください。
それらの意図とマッチングし来場につながったお客様は質の高いサウナ体験をすることができ深い満足感を感じ、再訪を促します。またサウナは肌で触れ合うものなので定期的なメンテナンスや清掃を怠らず、サウナ内を快適な空間に保つことが大切です。
◾️次にリラックスエリア(トトノイスペース)の充実
次にサウナ外のリラックスエリア(トトノイスペース)の充実があります。サウナで火照った体を水風呂やシャワーなどでクールダウンさせた後、リラックスできる広々とした休憩エリアを提供しましょう。快適なソファやハンモック、景色の良いテラスなどで、お客様がゆったりと過ごせる空間を用意することで、全体の体験が向上します。
また、飲み物の提供。再度サウナを使う際の導線。他のお客様との距離感なども配慮できるとさらに素晴らしい体験を提供できます。一部サウナ初心者のかたや、若年層のかたなどは同じスペース内で会話をして他のお客様の迷惑になるということもございますので「黙浴」など掲示することもお勧めします。
◾️具体的な差別化策としての「特別なサービスとサプライズ」
ここからが他施設との具体的な差別化となりますが、簡潔にもうしますと「特別なサービスとサプライズ」です。当日サービスに工夫を凝らし、お客様に特別感を提供しましょう。
例えば、サウナ後にフレッシュなフルーツや冷たいタオルの提供、その地域ならではの地元の特産品試食いただく。オリジナルのノベルティグッズなどプレゼントするといった、小さなサプライズが感動を生みリピートに繋がります。扱う商品はもちろん自社のものでもよいですし、周辺の施設や企業、自治体などと連携したものでもよいと思います。
お客様に知ってもらうことで周辺地域が一体となり御社が情報発信拠点となることで効果はさらに拡大できるでしょう。
◾️サプライズはモノだけではなく体験
そしてそのサプライズはモノだけではなく、体験も同様です。イベントやワークショップなどを開催しサウナ体験だけでなく、さまざまな企画を案内することで次回の来店きっかけとなります。例えば、星空観察や自然散策、アウトドアヨガなど、お客様が訪れる価値を感じるアクティビティを提供することで、より一層楽しい滞在となり、そこからコミュニティやグループも生まれそれらが自然に集い再訪問にもつながります。
◾️何より重要なのがお客様と対話
最後に何より重要なのがお客様と対話いただくことです。せっかく貴社の施設に訪れた方々を「その日だけのお客様」として、ただ接客を業務としてこなすだけではなく、「どこから来たのか」「何で知ったのか」「施設はどうだったか」「また来てくれそうなのか」など、お客様の声に耳を傾け、お客様のフィードバックを重視しましょう。
アンケートやSNSの機能を活用するのもよいですが、個人的には人と人の対話を当して生まれる感情が需要だと思っております。
一般的に飲食店の上級サービスとして「ネームリコグニション」などがあります。
これは「認知力」という意味で顧客の名前を呼ぶことで小さなサプライズと共に親密度を作り、再来店につなげるというものです。コミュニケーションから生まれる情や親密度を通して「この人にまた会いたい」「友人にも紹介したい」と思ってもらえることがゴールです。
その中でサウナ体験や施設全体に関する意見を収集し、それらを社内で共有&改善に活かしていくことで、それらは必ずやお客様にも伝わり。
お客様の声を大切にする姿勢がリピート率の飛躍的な向上に繋がります。
サウナを中心に据えた絶妙なオモテナシで、お客様に忘れられない思い出を提供してください。
リピート客の増加に繋がることで、施設の魅力が一層際立ちます。何よりも、お客様が心地よく滞在し、また来たいと思っていただけるような空間づくりに挑戦してみてください。
半年間にわたりサウナの導入から、集客、当日のオペレーションなどお話しさせていただきました。もちろんサウナ導入がすべてではございませんが、ブームにもなっている昨今、一つの手段としてご検討いただければ幸いです。株式会社Lautではサウナの設計から設置、消防関係の手続き、オペレーション、企画イベントなどそれぞれのスペシャリストがおりますので、些細なことでもご興味あれば気軽にご相談ください。
皆様の益々のご発展をお祈りしています。
〈これまでの掲載〉
- 【第1回】「サウナをキャンプ場で作る新たな魅力とは!?」
- 【第2回】「サウナ導入がもたらす具体的な変化の事例」
- 【第3回】「サウナの魅力を最大限に活用した集客方法」
- 【第4回】キャンプとサウナ、シナジーで作る売上アップ
- 【第5回】「サウナーの情報源「SNS」の活用方法!」
(執筆者プロフィール)
鈴木 邦裕(CUBIC PLANNING LAUT東京支社)
外資系レストランのエージェントセールスからキッザニアの開業、旅行会社のシステム運営まで幅広く観光業界に長年従事。
コロナ禍を乗り越えてLautの一員としてサウナ事業に参画。全国のサウナを巡りながら、ホテルやキャンプ場へサウナの提案をし観光業の未来を探求。
【SAUNA PARK CAMP MORINOSU オフィシャルサイト】
https://morinosusauna.my.canva.site/