キャンプとサウナ、シナジーで作る売上アップ
〜「サウナをキャンプ場で作る新たな魅力とは!?」その4〜
私は島根県飯南町にて「Sauna park camp Morinosu」を運営し、屋外向けサウナ「キュービックサウナKAMIARI」の製造販売をしている、株式会社LAUTの鈴木と申します。
キャンプ場オーナー様に向けて「キャンプ場におけるサウナ導入の魅力」についてお話しさせていただいております。過去には、サウナとキャンプ場の親和性、導入がもたらす変化、集客方法について触れてきました。
今回はその次のステップとして「キャンプとサウナ、シナジーで作る売上アップ」についてです。
■皆様はキャンプ場での売上としてイメージされるのは何でしょうか?
売上の種類とその売上アップの可能性について掘り下げていきます。
まずは【キャンプ場の利用料金】これはメイン収益源として、キャンパーがキャンプサイトを利用する際に支払うサイト料金です。しかし既存の会場の広さやそれに伴うテント設置数。また周辺のコンペティター施設との費用比較などもあり安易に値上げや母数の拡大など売上拡大を目指すことは難しいと思われます。
また、テント以外に宿泊施設がある場合はこれらも売上として想定できますが、施設管理の観点で人件費もかかりそもそも宿泊施設をゼロから作りことはとてもハードルが高く、アメニティ管理も大変なことだと思います。
【レンタル装備】は利用料金に付随して売り上げが確保できるものですが、昨今のキャンプブームでキャンプ&アウトドア専門店なども数多く進出しており、リピーターの方やヘビーユーザーは自己で購入され徐々にレンタル利用が少なくなっております。 テント、寝袋、バーベキューグリル、ランタン。また備品の管理やメンテナンスに労力がかかるのもネックです。
そしてそれ以外であれば【アクティビティ料金】、【食品・飲料】などもあると思いますがいずれもキャンパーたちにとってはリピートすればするほど需要が小さくなり、売上アップの見込みが減少するのが現状だと思います。
■サウナグッズが売上に貢献
一方サウナについてお話をすると、一見キャンプ以上に売り上げの収入減がないと思われがちですが、サウナハットやサウナマット、ポンチョやサンダル、そしてサウナ以外でも利用される関連衣類などがとても好評で売り上げに大きく貢献されております。
前提としてサウナグッズは専門店の進出が少なく百貨店やデパートなどでの催事。または銭湯やサウナ施設に若干数販売されている程度で業界のほとんどが「売っている場所がないからネットで購入」されているのが現状です。
私どもの島根県の施設「Sauna park camp Morinosu」ではオリジナルのTシャツやタオル、サウナハットなどの販売を行っておりますが、リピート客になればなるほど購入意欲があがり今では一定の売り上げ基盤を作るほど大きな収入源となっております。
また、ゼロからグッズ販売を行う場合でも、グッズ作成が簡単にできるサイトや、販売管理から制作、商品管理まですべて行ってくれるワンストップのサービスまであるので、イメージされているほど大変な作業でもなく、顧客へのサービス向上と共に売上アップにつながる良い策と自負しております。
もし、貴社のキャンプ場でサウナを導入いただいた場合には、「サウナ×キャンプ」の関連グッズはもちろんのこと、事業拡大しネット販売まで行えるマーケットに成長できると思いますので、是非グッズ販売の観点からもサウナの導入を検討いただければと思います。
■サウナイベントの開催で来場誘引
グッズ販売以外の観点でもサウナの導入で「サウナイベントの開催」がございます。イベント参加費としての売上確保と同時に施設の認知度アップにつながる企画もできますし、キャンプではソロキャンプなど単独での利用もあるなか、サウナはほとんどが複数で来場され、またサウナ室の利用時による会話から友好関係が生まれ「コミュニティ」として発展するので、新たなソーシャルも誕生します。そしてそのできたソーシャルグループでの集まりによりさらに新しい人々の来場にもつながるのでそれらの観点から考えても売上アップの可能性を大いに秘めた「サウナ」といえます。
私どもの施設では島根県の山奥にありながら、東京や大阪からの若い方々の来場もあり、そのつながりで「インフルエンサー」の方々に注目され、されなる情報の発信をしていただくこともありました。弊社ではさらにそのインフルエンサーを集めた企画を今年の夏に実施し、そのイベントに対してのスポンサーや賛同いただくメディアなどもあり、イベントとしては大成功をおさめ当社では決してかなわないような広告換算値でのメリットもありましたので、そのお話はまた次回させていただきます。
少しの初期投資、ほとんどかからないランニング費用でのサウナは、キャンプ場での導入がとても親和性あると思いますので、是非この機会に導入を検討いただければ、サウナ愛好家としての私もとてもうれしいです。
いつも拝読いただきありがとうございます。次回はサウナを使ったSNSの運用とそのイベント実施についてお話しさせていただきます。
〈これまでの掲載〉
(執筆者プロフィール)
鈴木 邦裕(CUBIC PLANNING LAUT東京支社)
外資系レストランのエージェントセールスからキッザニアの開業、旅行会社のシステム運営まで幅広く観光業界に長年従事。
コロナ禍を乗り越えてLautの一員としてサウナ事業に参画。全国のサウナを巡りながら、ホテルやキャンプ場へサウナの提案をし観光業の未来を探求。
【SAUNA PARK CAMP MORINOSU オフィシャルサイト】
https://morinosusauna.my.canva.site/