キャンプ場夏休み営業状況レポート2023(概要)

2023年夏休み営業状況に関するアンケートを全国キャンプ場に実施、回答いただいたデータを集計し、概要をまとめました。(※アンケートに協力いただいたキャンプ場には別途詳細レポートと更なる分析用生データを共有させていただきます)

■調査概要

  • 目的:全国キャンプ場の2023年夏休み営業状況
  • 実施期間:9月1日〜9月19日
  • 対象:全国のキャンプ場(公設および民間のキャンプ場)
  • 配布先:約900カ所(メルマガ:「JACビジネスレポート」へ登録のキャンプ場)
  • 回答方法:Webフォームによるインターネット回答
  • 回答数:112キャンプ場(比率 公設63:民間37)
約4割(36.9%)の回答キャンプ場が昨年の夏休みより収入が増えたとの回答だった。その一方で約1割の回答キャンプ場は昨年に比べて3割以上売上減という結果になっている。
約4分の1(27%)の回答キャンプ場が昨年の来場人数を上回ったと回答。一方で残り約4分の3のキャンプ場では昨年を下回ったとの回答。収入増の回答約4割とのギャップから顧客単価アップというポジティブな側面と酷暑や台風によるキャンセル増というネガティブな要因が推察できる。
約4分の1のキャンプ場が前年を上回る予約進捗状況と回答。それ以下のキャンプ場は前年に届かない予約進捗となっており、今年の長引く夏の暑さに引き摺られている様子とみてとれる。
35.1%の回答キャンプ場が台風の影響でクローズした日があると回答。前年比の来場人数や収入源に少なからず影響があったとみられる。
下グラフ2023年GWの同様のアンケート結果と比べると、「以前と変わらず」という回答がほぼ半減となり、「他シーズンや土日以外への分散化」が大きく進んでいる結果になった。今夏連日続く猛暑日による影響が大きいとみられる。
(2023年GW結果)
全体の平均稼働率は33.4%という結果になった。期間の長さが大きく異なるがGW実績調査時(下グラフ)の結果(全国平均60%)と比べると、キャンプのコモディティ化と共に「キャンプのベストシーズンは夏ではない」という考えがキャンパーに定着しつつあると解釈もできそうだ。

※上記グラフは平均稼働率9%ごとに区切った回答件数となります。例:[2,11]→[2%〜11%] 。下記は同様に15%区切りとなります。

期間中のキャンセル件数合計平均は48件という集計結果となった。回答キャンプ場の約半数は25件以下という回答であった。4割程度のキャンプ場はキャンセルが25〜100件との回答であり甘くはない結果であった。

※上記グラフはキャンセル数25件区切りでのキャンプ場回答件数となります。例:[0,25]→[0〜25件] 。つまり2ヶ月間のキャンセル件数が25件以下

※グラフはキャンプ場件数。複数回答可による集計。


回答いただいたキャンプ場には「公設・民間別」「各エリア別」に分解したグラフデータと自由記述をまとめた資料を後日共有します。
今後の夏休み需要獲得に向けた施策立案と実施判断材料としてもらえれば幸いです。
(日本オートキャンプ協会 事務局)