Z 世代こそこれからのキャンプ場のターゲット
前回のお話でマーケターについてお話をさせて頂きました。
マーケターの中で大切になってくるのが、どの顧客層をターゲットにしてプロジェクトを進めていくかだと思います。
私は、Z 世代こそこれからのキャンプ場がターゲットにするべき顧客かと思っています。
何故なら Z 世代は、生まれた時からインターネット環境(デジタルネイティブ)の整った中で育っており、マスメディア、新聞、TV 等の媒体から離れ Twitter、TikTok、Instagram、YouTube から情報収集しております。自分の価値観に合うかどうかという視点を重視する傾向があるので、これらの SNS をコントロールできるようなキャンプ場作りをプロジェクトしていけば、人気キャンプ場になるのも難しくないとおもいます。設備投資を最小限にして、人気キャンプ場になる事が出来れば、マーケターとして最大の成果を上げた事になるでしょう。
◾️学生が運営しているキャンプ場の話
前回、学生が運営しているキャンプ場があることをお伝えさせて頂いたかと思います。
camp park Raft というキャンプ場を運営しているのがラフトプロジェクト合同会社になります。
この会社は、星槎国際高等学校の高校生や大学生が運営しています。
そして、授業の一環として様々なビジネスを教育しています。
7 月 2 日に開催された camp park Raft 小田原のグランドオープンのイベントでは、学校のキッチンカーも出展されておりキッチンカー授業の先生が中心となり実際の販売体験、焼き鳥を焼いたりして提供するまでの実演をしていました。
また、地域の出店者のもとでインターンシップを体験するなど普通の高校で学ぶ事が出来ないとても愉快な授業があるのも星槎国際高等学校の特徴だと思います。
全国に約 30 拠点 6.000 名近い生徒、キャンプ場も 4 拠点あり今後もキャンプ場はオープンしていく予定だそうで、これからの展開も目が離せません。
この学校との出会いは、私のインスタをフォローして頂いたのがきっかけとなり高尾での一周年記念に参加する事になりました。イベントには 500 人近い方が来場され生徒さんも一緒になって楽しむイベントとなりました。最近は、Instagram がきっかけでイベント参加する事がかなり増えてきました、これも Z 世代やミレニアル世代の方々が SNS の中心となっているからだと思います。
◾️では、この世代とはどんな特徴があるのでしょうか?
Z 世代(1990 年後半~2010 年代生まれ)、ミレニアル世代(1980 年~1995 年の間に生まれた世代)の最大の違いは、Z 世代は、不況の時期を成長してきたので、経済的プレッシャー受けて育っていると思われます。貯金や支出をおさえどれだけお買い得なのかを重視する傾向もあります(コスパ)+タイパも大切にしています。多様性を大切に環境問題や社会問題について考えることは当たり前です。SDGsに率先して取り組んでいる企業や社会問題に取り組んでいる企業の製品等を購入する傾向にあります。
一方のミレニアル世代は、好景気の時代もあり商品を求める考え方がそれぞれだと思います。雑誌等の紙媒体・TV・インターネットを情報源としておりバランスがいい傾向で、購買欲もあり物より事(旅行等)を考えて購入自体を楽しみます。
この世代特性を知りキャンプ場運営するのとしないのとでは、結果が変わってくると思います。私たちのビジネスに対しての顧客の特性を知って運営していく事、世界の動きに敏感に運営していく事、そして、誠実かつ堅実な運営を心掛けて頂ければと思います。
(執筆者プロフィール)
山下 裕樹
- JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター
- 日本キャンプ協会インストラクター
- 日本赤十字社 赤十字救急法救急員
- 企業研修・ビジネスコーチングコーチ
- キャンプイベント・キャンプ研修・イベンター
- モバイルキャンプ・キッチン・ショップ・ギア制作
- Instagram 8686hiroki1973
【直近イベントへの出展情報】
- 2023年6月24日・25日 北海道 マルゼン食品さんイベント
- 2023年7月2日 CAMP PARK RAFT 小田原 イベント
- 2023年7月29日・30日 ALL関東キャンピングカーフェアー2023に
モバイルキャンプ・モバイルキッチンを出店