キャンプ場GW営業状況レポート2023(概要)

キャンプ場GW営業状況レポート2023(概要)

2023年ゴールデンウィーク営業状況に関するアンケートを全国キャンプ場に実施、回答いただいたデータを集計し、概要をまとめました。(※アンケートに協力いただいたキャンプ場には別途詳細レポートと更なる分析用生データを共有させていただきます)

■調査概要

  • 目的:全国キャンプ場の緊急事態宣言解除後のゴールデンウィーク営業状況
  • 実施期間:5月6日〜5月22日(約2週間)
  • 対象:全国のキャンプ場(公設および民間のキャンプ場)
  • 配布先:約900カ所(メルマガ:「JACビジネスレポート」へ登録のキャンプ場)
  • 回答方法:Webフォームによるインターネット回答
  • 回答率:約14%(公設6:民間4)

◾️2023年上半期の(1月1日~6月30日)の対前年比収入見込み

■GWの期間中(4月29日~5月7日)の対前年(2022年)売上げ見込み

昨年(2022年)の回答結果と比較したところ、前年の収入を越えたところは約半数(75.7→36)まで減少という結果になった。要因は様々に考えられるが、春先より自粛ムードが一変し全国各地で観光やホテル旅館業界が積極的にPRに動き出し、レジャーの選択肢がコロナ以前の状態に戻ったことが大きく影響していると考えられる。

◾️GWの期間中(4月29日~5月7日) の対前年(2022年)来場者人数実績

上述の要因に加えて、今年はGW序盤と後半で天候が良くなかったことも来場人数が伸びなかった要因と考えれれる。(2022年:75→2023年:35.2)

◾️GW期の一般予約受付を開始した時期

3ヶ月前予約受付開始が約半数となっている。2ヶ月前と1ヶ月前予約を合わせると約4分の3を占める結果となった。

◾️今年のGWの予約集中度合いについて

「以前と変わらない」という回答結果が前年より約10ポイント増える結果となった。一方で「ビギナー中心に増えた」という回答は減っている。キャンプブームに乗って一過性ではじめた方々が減少した結果ともみて取れる。

◾️対前年(2022年)比GW以降(5月中旬~7月中旬)の予約進捗状況

これから夏休みまでの予約状況を見入る限り、若干昨年の進捗に比べて遅れているものの、ここまでの実績ほどまで深刻な状況にはなっていない結果であった。夏休みに向けて今から各キャンプ場のターゲット層に対してアピールすることで、他のレジャーへの流出を防ぐことにつながるのではないだろうか。

◾️GW期間(ハイシーズン)の1区画(サイト)あたりの全般的な料金設定

今回、初めてGWシーズンのキャンプ場の料金設定について質問してみた。約4割が料金を通常期より上げており、そのうち1割は1.5倍以上に設定している。

※回答前キャンプ場のうち約6割が公設であり、残り4割が民間です。

◾️2023年GWの期間中(4月29日~5月7日)の総平均稼働率

GW期間中の稼働率は全体平均60.0%であった。76%〜85%の間と回答したキャンプ場が最も多く、続いて41〜55%の回答が多い結果であった。

※シーズンオープンしたばかりの北海道のほか、東日本太平洋側、日本海側、西日本などエリアごとに天候の影響による稼働率の違いは別途アンケート回答者に送らせていただきます。

◾️キャンプ場の1日最大利用可能組数と稼働率の分散

各キャンプ場の1日キャパ数と稼働率の分散状況をプロットしてみた。今回回答キャンプ場はテントやコテージ・バンガローを含めて50前後のキャパシティの施設が多いことが分かる。稼働率は上述の通り70〜80%のところにやや集まっているように見えるが、全体的に散らばっている。


回答いただいたキャンプ場には「公設・民間別」「各エリア別」に分解したグラフデータと自由記述をまとめた資料を後日共有します。
今後の夏休み需要獲得に向けた施策立案と実施判断材料としてもらえれば幸いです。
(日本オートキャンプ協会 事務局)