JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告
高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からコロナ禍のアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。今回は、JAC関東主催のイベントである「第14回 JAC関東の集い」に、ボランティアスタッフとして参加させていただいた当日の模様を、レポートとしてお届けする。
私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生14名、高校2年生18名の計32名で活動しています。1年生の体験入部期間が終わり、いよいよ本入部。今年も多くの部員に恵まれ、これまで以上に活動の幅を広げることが可能になった。これまでは、様々なアウトドア活動を通じて体力の錬成や、シーズンスポーツの体験などで、教育的活動としてのアウトドアではありませんでした。しかし、このコロナ禍で活動をするにあたり、「衛生的に守られた、最高に楽しめる」アウトドア活動を考え、部員たちと一緒になり、実践しています。
今回は、JAC関東主催のイベントである「第14回 JAC関東の集い」にボランティアスタッフとして参加させていただいた。今回特筆すべきは、「新たな人との出会いとつながり」であろう。これまでは「高校の部活動」の範疇での活動だったが、JAC関東の集いによって、生徒たちはこの小さな世界から解き放たれ、多くのキャンパーと出会い、交流を深めることができた。初めて出会う人、場所、そして何より、JAC関東の集いの温かさに触れる、といった経験が、きっと今の高校生たちを大きく成長させてくれるものだと確信している。今回参加した2年生は、いよいよ受験勉強が本格化する。来年は、また新たなメンバーを連れて、この体験を通じて学びを得てほしいものである。
イベントの参加を快く承諾してくれたJAC関東 代表の松本洋之介様をはじめ、朝霧高原オートキャンプ場管理人の赤池信敏様、及び2度目の参加となる私たちにも温かく接して下さった会員の皆様に、深く御礼申し上げます。
出会いとつながりが教えてくれたこと
武蔵越生高等学校 アウトドア部
顧問 坂本皓正(公認オートキャンプインストラクター)
部長 高等学校1年1組 今村美月
2022年5月21日、朝霧高原オートキャンプ場で開催されたJAC関東の集いに、武蔵越生高等学校アウトドア部がボランティアで参加しました。木々の紅葉が見られるようになり、秋の深まりを感じる季節に朝霧高原オートキャンプ場にて行われたJAC関東の集いに参加してきました。今回はハロウィンイベントということで私達も仮装をして参加させていただきました。たくさんの人と交流することができ、普段は部活動のメンバーと多くの時間を過ごす私達にとって、いつもと全く異なるキャンプで、とても良い経験ができました。
このキャンプの準備や設営は、前回行った「藤野芸術の家」時のリベンジでもありました。1時間以内に終わらせる!という目標で設営を始めました。途中まではすごく順調に進めることが出来ました。しかし、途中で上手くペグが思うように刺さらず苦戦したものの、協力しあってツールームテントをたてられました。夜に料理を作っている時急に倒れてしまったときはびっくりとしましたが、ペグが一本うまく刺さっていなかったのか抜けてしまっただけだったので、あまり時間をかけずに立て直すことができました。うまくいっていたとおもったものの、リベンジならず…!!!
ただ、昼食に作ったシーフードピラフは、先生もすごく気に入ってくれてたくさん褒めてくれました。「今まで食べたキャンプ飯で1番レベルに美味しいかもしれない」と言っていました。自分達で作ったものを褒めてもらう事ができ、少し自信になりました。
このイベントでは、ハロウィンのトリック・オア・トリート、ダッジオーブン料理教室、ビンゴ大会などの様々な催しがありました。
可愛らしく仮装をした子どもたちが訪ねてきてくれました。前日にみんなが喜んでくれる姿を考えて用意したお菓子の詰め合わせを配りながら「トリック・オア・トリート!」と言ってくれるかわいい子どもたちからたくさんの癒やしを貰いました。
また、私たちの方からはあまりお菓子を貰いに行かなかったのを見かねた主催者の方が、他の方々のテントに回って私たちの分のお菓子を集めてきてくださいました。袋にたくさんのお菓子が詰まっていて、私達は幼少期に戻った気分ですごく幸せでした。
ダッチオーブンの種類や、それを使ったプリンの作り方を教えてもらいました。
丸くて小さい可愛いダッチオーブンもみせてもらい、バジルソースとオリーブオイルで味付けをして焼いたじゃがいもとプリンを試食させて頂きました。じゃがいもは中まできちんと火が通っていて出来たては熱々でした。バジル風味で、またそれがじゃがいもと絶妙にマッチしていて最高でした。プリンは表面をブリュレのようにしていただき美味しさが倍増でした。2つともとても美味しかったです。プリンは某アイスを溶かして卵を入れて蒸したり焼いたりするだけなので、簡単に作れるうえ、また食べたいので近いうちに作ってみたいと思います。道具や料理のレシピを知ることができ、また美味しい料理を食べることもできたという一石二鳥でとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
夕食後は、みんなでたき火を囲んで火の温もりを感じながらビンゴ大会をしました。
前回(→第13回JAC関東の集い を参照)同様、私たち3人はビンゴ大会でビンゴした人の景品選びを手伝うという運営のお手伝いをしました。本来の仕事である景品選びの手助けだけでなくビンゴを確認する仕事が追いつかない状況になってしまった時にそのお手伝いも自主的にする事ができました。景品を受け取るとき混まないように、みなさんビンゴ大会が始まる前に欲しいものをいくつか決めていたのですが、ビンゴの人がたくさん出たときは流石にちょっと混みました。景品が少なくなってくると、その場で家族と仲睦まじく話し合っていました。ちなみに私たちのビンゴカードは先生がやっていたのですが最後まで中々穴が開かず、気がついたら1番最後のビンゴとなってしまいました。しかしミラーボールという素敵な景品を貰うことが出来たので嬉しかったです。参加した方々は年齢関係なく、皆で仲良く楽しんでいたので見ている私達も心が温まりました。
今回のイベントでたくさんの方々との交流を深めることが出来ました。私たちがお菓子を配るのにテントを回っているとそこの方々が話しかけてくださり、1人と話しているとまた1人と段々と色んな人が寄ってきて下さりたくさんお話をしました。前回の第13回JAC関東の集いでは、全く知らない方と交流することはほとんどなく(お手伝いで参加したときのみ)、「自分達だけでのキャンプ」になってしまっていました。しかし、今回たくさんの方と交流して、自分にとってためになる話を聞く事ができたり良い経験を沢山させていただくことができ、皆さん優しい方ばかりでその場を盛り上げてくれました。
中には海苔鍋やピラフなどたくさんご馳走してくれたり、おもてなしをしてくれる方もいました。寒い冬にぴったりで体も温まり美味しくてすごく思い出になりました。私たちはビンゴ大会のあと、顧問の先生のもとを離れて3人で他のキャンパーさんのサイトにお邪魔していましたが、その時、「先生がいない」というのも、また普段の部活動とは異なる状況で、部活動ということも忘れて、この時間を有意義に過ごすことができました。
たくさん話しかけてくれたり質問をしてくれたり、料理を振舞ってくれたり、キャンプの道具や豆知識について教えてくれたり……住みや世代が違うのにも関わらず、それを感じないほどの皆さんの優しさに触れ、たくさんの元気を貰いました。同世代の子でさえ、たった1日でこんなにも距離を縮めることは中々無いので、JACのみなさんのパワーは偉大だなと思うと同時に、この方々のような温もりを持った大人になりたいなと思いました。集いから2週間経過しましたが、これからも定期的に会いたいなと思ってしまう程です。来年は大学受験があるので参加することは難しそうですが、いつかまたお会いできるのを楽しみにしています。そして、この記事が届くといいなぁと願っています。
ちょっとだけ追記…
そういえば、多くのキャンパーの方が、私たちを見て、「ゆるキャン△じゃん!」と言ってくださったことを思い出し、帰り際、ゆるキャン△第1話の聖地でもある本栖湖に寄りました。1000円札の裏面に載っている景色を求めて行きましたが空が曇っていて富士山の山頂は残念ながら見ることが出来ませんでした。それでも湖の周りの木々はにわかに赤色へと変わっていていい感じに緑と赤が融合していたのですごく綺麗でした。次はアニメのような美しい景色を見たいです🗻
文責:稲場碧希、杉本唯、瀬川なつみ
報告:坂本皓正
(公認オートキャンプインストラクター)