ワークマンがファミリーキャンプに参入
今年の2月からテント等アウトドアグッズの販売に参入した「ワークマン」。もともと作業着の店舗として全国展開していた同社は、それまでのウェアに加えて、ソロキャンプ用品などを中心にアウトドア用品の販売を展開。2022年秋冬モデルからはキャンプギア第2弾としてファミリー向けのテントなど、本格的な参入を開始する。
これまでの経緯を同社営業企画部広報部の林知幸部長に話を聞いた。
元々は2016年に作業客以外の一般客向けにブランドを立ち上げ、アウトドアを意識した製品開発を本格的に始めたのがきっかけでした。それを進めて2018年に一般の方向けの店舗として「ワークマンプラス」として出店。2022年2月にはキャンプウェアに加えてソロキャンプ用のテントを発売しました。
私自身はインドア派で「キャンプ好き」というわけではありません。また開発を担当しているスタッフも、殆どがキャンプ経験1年程と、以前からキャンプを経験している人間は多くありません。そこで取り組んでいるのはアンバサダーマーケティングです。その道のプロ「アンバサダー」を製品企画から入ってもらい、それぞれが持っているノウハウを活かし製品のクオリティーに磨きをかけています。企画段階から何度もディスカッションを重ね、販売するまでに製品の改良を重ねているので、販売した製品は多くの方に受け入れられています。
また価格も誰でも、心置きなく購入できる価格帯となっており、これからキャンプを始めたいという方々に向けてアピールしていきたいと考えています。
2022年の11月からは、ソロ用のテントに加えて本格的なファミリー向けのテントを発売します。作業着で培った耐久性や耐水性を製品に応用し、「耐久撥水3ルームシェルター」(27,800円・11月中旬発売予定)は、トンネル型テントの両サイドに寝室を設け家族やカップルなどでも使いやすいモデルとしています。また近年人気のティピー型の「耐久撥水ワンポールシェルター」(17,800円)も導入します。その他、1人用で広めのリビングスペースを確保した「耐久撥水ツーリングシェルター」(14,800円)など、テントだけでも8種類のギアをリリースします。いずれもウェブ注文・店舗受取限定となります。
耐久撥水3ルームシェルター:4人用で両サイトに各2名の寝室を設けることで、プライベート感のある使い方ができ、中央部は張り出しでリビングスペースを大きく広げることができる。
耐久撥水ピラミッドシェルター:ティピー型のシルエットで、ポールを本体中央でなく前後に分けることで、室内の空間を有効に使うことができる。
耐久撥水ツーリングシェルター:リビングの高さと広さを確保することで自転車等をテント内に収納することも可能。
ワイドフォールディングスクエアグリル:火床を広くとることで、火の調整がしやすい作りとなっている。
聞き手:日本オートキャンプ協会