オートキャンプの潜在需要10位に
「レジャー白書2021」
■観光・行楽部門大きく減
国内の余暇を分析する「レジャー白書2021」(発行・日本生産性本部)が発表された。
2020年のレジャー動向はコロナ禍により、動画鑑賞や読書をはじめとする在宅レジャーの参加人口が上位となる一方、これまで中心的な余暇活動であった観光や外食などが大きく減少し、余暇関連市場規模も前年比23.7%減の55兆2,040億円と大幅に減少した。
余暇参加人口の上位3種目は2019年の1位「国内観光旅行」・2位「外食」・3位「読書」から、2020年は1位「動画鑑賞」・2位「読書」・3位「音楽鑑賞」と大きく入れ替わった。その他参加人口が上がった主な種目は「ウォーキング」、「SNSツイッターなどのデジタルコミュニケーション」、「園芸、庭いじり」などコロナ禍の影響を感じさせる種目が多く上がっている(表1)。
一方で、1人当たりの平均参加種目数は、前年比2.4種目減の9.9種目となり全部門で減少となった。キャンプなども含まれる「観光・行楽部門」はコロナ禍の移動制限等の影響で大きく減少した
■オートキャンプの潜在需要 男性で9位
各種目の「参加希望率」から「参加率」を引いた「今後参加したい」度合を示す「潜在需要」をみると「オートキャンプ」は種目全体の中で2019年の8位から10位となった。
性・年代別に見たオートキャンプの潜在需要を前年と比較してみると(表1)男性全体では9位、男性10代10位以下、20代8位、30代5位、40代9位、50代7位といずれも2019年から順位を下げている。潜在需要の低下の理由には、潜在的な需要の低下が考えられる一方、実際に参加することでも潜在需要は減少する。様々なメディアにキャンプが取り上げられた2020年を考えると、これまで潜在的にキャンプをやりたかった人が、実際にフィールドに出かけたことも潜在需要低下の大きな要因と考えられる。
■GoToキャンペーン 観光への影響
「GoToキャンペーン」の利用率は、「トラベル」が29.9%、「Eat」が27.7%となった。
「GoToトラベル」の利用経験者に行動への影響を聞いたところ「キャンペーンが無ければ行動はしなかった」が29.5%、「キャンペーンなしでも行動したが、後押しになった」46.3%(表3)。
「GoTo Eat」では「キャンペーンが無ければ行動しなかった」は30.2%、「キャンペーンなしでも行動したが後押しになった」は47.1%(表4)となっている。
(編:日本オートキャンプ協会)