国際キャンピング・キャラバニング&モーターキャラバン連盟
FICC(Federation International de Camping , Caravanning et Autocaravaning)
国際キャンピング・キャラバニング・オートキャラバニング連盟(FICC)は、世界のキャンパーが言語、民族、国家の違いを越えて集まり、国際的なレベルで健全なキャンプの普及、安全や環境保護などに関する意識の向上、キャンプツーリングの環境整備などに努める非営利組織です。
1932年に設立され、翌1933年イギリスのハンプトンコートにベルギー、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、スペイン、チェコスロバキアの7カ国から13のクラブのメンバー390人が集まり、第1回FICC世界大会を開催しました。
1939年、スイスのチューリッヒで開催された第7回世界大会を最後に、第二次世界大戦のため7年間中断しましたが、1947年に世界大会がオランダで再開されて以来、ヨーロッパのみならず、アジアやアメリカでも開催され、日本でも1994年に島根県、浜田市の石見海浜公園で第55回大会が開催されています。
イギリス・ハンプトンコートで行われたFICC第1回大会
現在FICCは32カ国、約56の団体が加盟する世界最大の国際キャンプ組織です。本部をベルギーのブリュッセル(ベルギー法務省登録)に置き、理事会、委員会、総会によって運営されています。日本では唯一日本オートキャンプ協会が加盟しています。
年に一度開催される、「FICC世界キャンプ大会」には世界中からキャンパーが集い、パーティー、エンターテイメント、エクスカーションなど多彩なプログラムを通して交流を繰り広げます。各国のキャンパーが主催者のホスピタリティーを通して、その国の文化や伝統に触れるとともに、美しい自然の中で親睦を深める、まさにキャンプならではの平和の祭典です。
2010年クロアチアで行われた世界キャンプ大会の開会式
また国際キャンプカード「CCI」(Camping Card International)は、FICC(国際キャンピング・キャラバニング&モーターキャラバン連盟)が発行しているキャンプのパスポート。世界で100万人のキャンパーが利用しており、世界中のキャンプ場で割り引きなどの特典が受けられるほか、日本を含む世界中で有効な国際キャンプ損害賠償保険に自動的に加入することができます(アメリカ合衆国とカナダを除く)。
CCIカード
CCIの特典が受けられるキャンプ場の印
FICCアジア・パシフィック委員会及びアジア・パシフィック大会
アジアでは、FICC(国際キャンピング・キャラバニング&モーターキャラバン連盟)に加盟している日本、台湾、韓国、中国を代表する5つのキャンプ組織により「アジア・パシフィック委員会」が運営されています。同委員会の目的は、アジア太平洋地域においてFICCの理念である、国際的なレベルで健全なキャンプの普及、安全や環境保護などに関する意識の向上、キャンプツーリングの環境整備などの普及を図り、キャンプを通して人々の理解と親睦を促進することにより、この地域の友好と平和に寄与することです。
日本で初めて開催されたアジア大会開会式
この目的を実現するためにFICCの後援により日本、台湾、韓国、中国のもちまわりでアジア・パシフィック大会を開催して、アジア太平洋地域の人々の交流を図っています。
第1回のアジア・パシフィック大会は1995年に韓国で開催され、以降順次持ち回りで、翌年第2回は台湾、第3回が日本で開催され、2012年には初めて中国で開催が予定されています。