オートキャンプ場における新型コロナウイルス対応ガイドライン
一般社団法人日本オートキャンプ協会
政府は去る5月25日に緊急事態宣言を全面的に解除したのに続いて、6月19日には県境をまたぐ人の移動も全国で制限解除しました。広い屋外でゆっくりと時間を過ごすオートキャンプは安全で健康的なレジャーです。しかし再びコロナウイルスの影響でオートキャンプ場が休業することなく、オートキャンプを楽しみ続けるためには、全国のオートキャンプ場から一人の感染者も出さないことが大切です。そのためにはキャンプ場が十分な感染防止策を実施するとともに、キャンパーもキャンプ場が講じる対策に積極的に協力することが欠かせません。
日本オートキャンプ協会は、キャンプ場とキャンパーが講じるべき対策をガイドラインとしてまとめました。具体的な対策はキャンプ場の立地や施設、その他の要因によって異なりますが、基本的な指針として活用してください。
《キャンプ場が講じるべき対策》
1)スタッフ
- 勤務前に検温などを実施して健康状態をチェックする。
- 手洗い・うがい・アルコール消毒・マスク着用を徹底する。
2)受付
- ・管理棟に手指消毒液を設置する。
- ・受付など利用者とスタッフが対面する場所は、アクリル板や透明のビニールカーテンなどで遮蔽する。
- ・受付時の人数の制限、並ぶ際の距離を取るなど、利用者同士の距離を空けるようにする。
- ・利用者に氏名、年齢、住所、電話番号、携帯番号、携帯メールアドレスなど追跡可能な連絡先の記入を求める
- ・受付場所での現金の授受をできるだけ避けるために、クレジットカード、電子マネー、スマートフォンまたはインターネットを使った決済の導入を図る。
3)運営
- 管理棟、コテージなど宿泊施設、シャワー、トイレなどの換気を行い、ドアノブやテーブルなど人が触れやすい部分はこまめに消毒する。
- イベントは内容により実施の方法などを再検討する。
- 感染防止のため利用者が遵守すべき事項をまとめ、ウェブサイトや受付など適切な場所に掲示する。
例えば- 感染症の疑いがある方、発熱などの疑わしい症状が発生した方は、ご予約・ご来場をお控えください。
- 出発前に検温していただき、発熱がある場合はご来場をご遠慮ください。
- 発熱や体調のすぐれないお客様は、ご来場いただいても入場をお断りさせていただくことがございます。
- チェックイン時の管理センターの受付は、代表者のみの入場とさせていただきます。
- チェックイン時は必ずマスクの着用をお願いします。
- 管理棟に消毒液を設置しました。チェックインやチェックアウト時、売店利用時などにご利用ください。
- 発熱など体調が悪い場合は管理棟スタッフへお知らせください。
- キャンプ場では感染防止のための規則およびスタッフの指示に従ってください。
4)自治体との連携
- 施設が立地する自治体の感染防止対策ガイドラインを遵守し、不明な点があれば担当部局に問い合わせる。
- 万一キャンプ場来場者からコロナウイルス感染が確認された場合や、地域の生活圏において感染拡大の可能性が報告された場合の対応について、自治体の担当部局とあらかじめ協議する。
《キャンパーが講じるべき対策》
① 県境をまたぐ移動については、キャンプ場のある自治体の指示に従う。
② 食材や消耗品などの購入は、できるだけ自宅周辺で済ませる。
③ 出発前に検温などを行い健康状態をチェックする。
④ キャンプ場に到着する途中(サービスエリア、観光施設など)でも3密状態(密閉・密集・密接)を避けるようにする。
⑤ キャンプ場では運営者の指示に従い、感染防止に積極的に協力する。
⑥ 管理棟、炊事場、トイレなど屋内施設では3密状態を避けるようにする。
⑦ マスクを持参し、他人との距離を十分取れない恐れがある場合に着用する。マスク着用時は熱中症リスクに注意する。
⑧ 消毒用アルコールは引火の危険があるので、特に子供は消毒直後に火に近づかないよう注意する。高温になる車内には保管しない。
5) 参考、その他
ACA(アメリカキャンプ協会)策定の2020サマーキャンプ運営ガイドラインの日本語版が公益社団法人日本キャンプ協会のホームページに公開されました。
以上