東京都内の高校生相澤 岳琉さんからキャンプマナーに関する提案をいただいたので紹介します。
キャンプマナー向上への提言
ボーイスカウト東京連盟
杉並第 9 団 相澤 岳琉
1.キャンプ場における現状の問題
私は小さなころから両親にキャンプに連れて行ってもらっていました。その際は必ず来た時よりもきれいにしてから帰るようにと教わってきました。
そのため今でもキャンプ場を利用した際は自分たちのグループが出したごみでなくてもキャンプ場内に落ちているゴミは拾うようにしています。
しかし現在のキャンプ場ではあまりマナーの良くないキャンプ場利用者がおりゴミのポイ捨てなどが目立っているように感じます。
実際にキャンプ場に問い合わせてみるとゴミなどのポイ捨てなどが行われているとおっしゃっていました。
その対策にキャンプ場はスタッフなどによるゴミ拾いなどを行いゴミが落ちていいない環境をつくっているとおっしゃっていました。
しかしそれではキャンプ場をきれいに保つことに限界があると考えています。
(詳細は別途調査報告書をご覧ください)
2.課題解決のための提言
いくつかのキャンプ場に現状マナー向上へどのような取り組みを伺ったところ多くのキャンプ場でサイト内の見回り等を行い落ちているゴミを回収しているキャンプ場が多くありました。
しかしそれではキャンプ場利用者のマナーが向上することなくキャンプ場側の負担が増えてしまう状況です。
そこで今回キャンプ場利用者のマナー向上を図ることでキャンプ場内でのポイ捨てが減らせるのではないかと考えました。
そこで「OLP」という標語を使い広めていくのがよいのではないかと考えました。
「OLP」とはオリエンテーション Orientation、リーフレット Leaflet、ポスターPoster の頭文字をとって作成した標語です。
「OLP」による啓発活動を広めていくことで日本全体のキャンプマナーが向上し多くの人が利用しやすいキャンプ場をつくることにつながると考えます。
3.具体的な内容
具体的な「OLP」の内容は、受付でのオリエンテーション、リーフレットの配布、水場や炊事場お手洗いなどゴミを放置されることの多い箇所にポスターを目につくように設置することです。
受付でのオリエンテーションでは、利用者に必ず利用上のルールなどをきちんと伝えることができます。
リーフレットでは、利用者がサイトに戻っても利用ルールなどを確認することができます。
ポスターで実際に利用者が炊事場などを汚した際にもその場にポスターを設置することで、そのまま放置することなどを思いとどまらせることができるのではないかと考えています。
4.対策後のイメージ
今回提案させて頂いた「OLP」を実際のキャンプ場に広めていくことでキャンプ利用者のマナーの底上げができると考えています。
それによりキャンプ場スタッフによるサイト巡回などを減らすことが出来キャンプ場側の仕事を減らすことが出来ると考えます。
またキャンプ場をすべての人が気持ちよく利用できるようになると考えられるため、よりキャンプ場利用者が増えキャンプブームを支えることにもつながると思います。
【提案者紹介】相澤 岳琉さん
2003年、東京都生まれ。小さい頃から親にアウトドアに連れられ、アウトドアに興味を持つ。母の友人に誘われ、ボーイスカウト東京連盟杉並第 9 団に入団。普段からハイキングやパイオニアリング、登山、キャンプなどの活動をしている。また、地域のイベントなどへのボランティア活動も行う。去年の夏にはアメリカで開催された、世界中からボーイスカウトが集まる「世界スカウトジャンボリー」にも参加。今後は今回のキャンプ場のゴミ問題に関して調べた経験を活かし、ボーイスカウト内外でキャンパーのマナー向上のためにイベント等の計画、実施して行きたいと考えている。