JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告 〜学園祭編〜

JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告 〜学園祭編〜

高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。今回は、武蔵越生高等学校で行われた文化祭(以後、けやき祭と記す)。アウトドア部では、本年6月に山梨県甲府市で行われたイベント「やまなしアウトドアまつり~ゆるフェス~」にフィーチャーされて、このけやき祭を「むさおごアウトドアまつり~おごフェス~」と題して、1ヶ月以上の準備期間を経て実行した。普段のキャンプイベントとは異なる切り口で、アウトドア部の活動をご紹介する。

私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生20名、高校2年生20名の計40名で活動している。5月GW明けをもって3年生3名は受験のため一旦部活を離れ、新体制での活動となった。1,2年生40名という、部活動の体制としても未知の領域である人数での活動になり、顧問としても新たな挑戦の年となった。
今回は、「むさおごアウトドアまつり~おごフェス~」。アウトドア部では、44名の部員に加え、臨時部員を稼働させて、過去最大規模での出展を行った。屋内会場の世界観は「緑とキャンプ場」屋外会場は「祭屋台」として、相当時間をかけて準備を行ってきた。限られた時間の中で、よくぞ頑張って準備をしてきたと思う。顧問としても不安要素がかなりたくさんあったものの、なんとか無事に終えることができたのは、ひとえに部員の努力があってのことです。来年のけやき祭も、パワーアップして皆様をお迎えできるように頑張ります。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。


むさおごアウトドアまつり~おごフェス~を終えて

武蔵越生高等学校 アウトドア部
顧問 髙橋皓正(公認オートキャンプインストラクター)
部長 奥冨碧 織田陽大

こんにちは! 武蔵越生高校アウトドア部の小川蒼生です。今回はけやき祭についてのお話です。今年も沢山の方々に、本校のけやき祭、また、アウトドア部の出展ブースにお越しいただきました。心から感謝申し上げます。

今回のけやき祭は大規模の企画だったのでとても大変でした。私は、自ら立候補してけやき祭のアウトドア部の企画長になりました。そもそも、けやき祭自体が初めてだったので、様々な面で困難な場面が多くありました。特に、アウトドア部のメンバーをうまくまとめ、準備から片付けまでをスムーズに行うことが難しかっただけに、けやき祭が大成功に終わり、一安心しました。それでも途中で折れることなく、準備から片付けに至るまで、企画長としての責任を持ち、最後まで完遂することが出来ました。けやき祭では室内に4つのワークショップ、そして外には3つの飲食店を用意しました。

当日の模様とともに、お届けします。

室内ワークショップについて

室内のアトラクションはストラックアウト、トランクカーゴ、竹ボウリング、キャンドル制作の4つです。ストラックアウトはボールを9つの的にあて、宛てた個数に応じた景品を獲得することができます。ストラックアウトは使い切りのものではなく、これから様々なイベントに出店することも考えて木製のフレームを一から作成。一から自分たちの手で設計して、材料の買い出しに行き、試行錯誤を経て作成しました。これから様々なイベントで出すことになるでしょう。

次は竹ボウリングです。竹ボウリングはボウリングと同様、竹で作られたピンを倒し景品を獲得します。竹はアウトドアの部員が切り出し、装飾を施しました。1つはペイント、もう1つは、ガスバーナーで表面を炙って焼き板のような感じにしました。こちらも沢山の方々が挑戦していただきました。

竹ボウリングも人気だったことから、小さなお客様(お子様たち)が投げる遊びに食いつくことが分かりました。しかし小学生以上の人が投げると的を破壊してしまうので聞き手とは反対の手で投げてもらうようにしてもらいましたがそれだと他の人に当たりそうで怖いと室内での問題があったのが反省点でした。

次はトランクカーゴチャレンジです。今回、けやき祭で出店するにあたり、新規の商品POPを、リス株式会社に提供していただきました。トランクカーゴチャレンジは制限時間以内に荷物に見立てたダンボールのブロックをトランクカーゴの中に入れることが出来れば景品が獲得出来るゲームです。ブロックは先輩が制作したものですが、上級よりも初級のほうが難しいと言われていたことに驚きました。内容もシンプルで分かりやすく行いやすいのですがあまり子供がこない印象でした。大人は次々とやってくるのですが子供たちはまだ楽しさを分かっていないように見えました。なのでこれからトランクカーゴチャレンジの面白さを知ってほしいです。

最後にキャンドル制作です。キャンドルは1日目は制作、2日目は販売に方針を変えました。キャンドルを作りたい人よりもおみやげとしてもって帰りたい人が多く、方針を変えて良かったと思いました。

室内にはワークショップの他にも様々なものがありました。廊下にはアウトドア部が歩んだ道を年表として作成し、芝生や笹の葉を置くことで森のような世界にしました。見た目もよく嬉しかったです。こちらには多くの時間を費やしました。年表はそのキャンプにいった人が1つ1つ丁寧に作り上げました。入口にあった門は固定をするのですが、塗装面の壁につけることが出来ないので工夫をしながら完成させました。飲食スペースの天井には笹をさしました。笹をさしたことでより来客者に驚かれたのでさして良かったと思いました。

飲食店について

飲食店はまぜそば、団子、フランクフルトの三店舗でした。どれもよく売れていて良かったです全て売り切ることが出来ました。次は甘いものも作るのもいいと思いました。来てくださった方々が美味しく食べているのを見ていると作って良かったと思えました。フランクフルトはボリュームが大きく食べ切れるか心配でしたが一口食べるとすぐ食べきってしまったので驚きました。団子は3本あり、食べやすかったのはよく、子供に人気でいいと思いました。沢山の方々が来てくださいましたが、数が多く回転が遅くなってしまったのが悔しかったです。

最後に

けやき祭は、企画長として苦労することも多かったですが、本当に経験してよかったと思えることばかりでした。また、今回のけやき祭は来場してくださった皆様の投票により、けやき祭店舗部門で2位を獲得することができました。本当にありがとうございました。「初めて」が多く大変でしたが先輩が助けてくださったり、全体が一致団結したりしたことが、この結果につながったと思えました。今回のけやき祭を通し学んだことは一人で抱え込まず皆に相談し、全員で目標に向かうことを学びました。日頃のアウトドア部の活動でもそうですが、これを皮切りに、この秋にある様々なイベントも、アウトドア部のみんなで挑戦し、乗り越えていきたいと思います。これからのアウトドア部の活動にも、どうぞご注目ください。

文責
けやき祭企画長 小川蒼生