「レンタルキャンピングカー白書2024年」にみるキャンピングカーレンタルのトレンドを解説
2024年の「レンタルキャンピングカー白書」によると、レンタルキャンピングカー市場はコロナ後の変化に対応しながら、新たな利用者層やサービスの多様化が進んでいる様子だ。キャンパー視点で、キャンピングカーレンタルの最近の状況を考察してみた。
1. 店舗数の増加と保有台数の減少
2023年8月現在、レンタルキャンピングカーの店舗数は増えており、今後も拡大し続けるだろう。店舗ごとの車両数は一時的に減少しているが、これはさらなる多様化や地域密着型の小規模店舗の登場を表しているとも言えるだろう。今後、利用者にとっては、地元に近い店舗で手軽にキャンピングカーをレンタルできる機会が増えていくと予想される。この傾向は、キャンピングカーの利用がより身近なものになっていくと期待される。
2. 車種のバリエーションが増加
レンタルできるキャンピングカーの車種は年々増えているようだ。このトレンドは今後も続き、キャンピングカー市場はますます多様化していくだろう。特に、軽キャンパーや輸入車の人気はさらに高まり、新たな車種やカスタムオプションが登場することも期待される。今後、キャンパーは自分の好みに合った車両を選ぶ楽しみがさらに広がり、キャンピングカーライフが一層充実していくのではないだろうか。
3. 利用料金の上昇と利用パターンの変化
利用料金は全体的に上昇傾向にあるが、これはサービスの質が向上し、より快適で豪華なキャンピングカー体験が提供されることを意味しているのだろう。利用人数や期間も増加しており、キャンピングカーの利用が一時的な旅行手段から、家族や友人との大切な時間を過ごすための主要な選択肢となりつつあるのかもしれない。これからは、より多くの人がキャンピングカーを使って、ステレオタイプでないそれぞれの思い出を作ることができるようになるだろう。
4. ネット予約・決済システムの普及
ネット予約や決済システムの利用率は高まっており、この傾向は今後も続く見込みだ。これにより、キャンピングカーの予約が一層簡単になり、スムーズな旅行計画が可能になるだろう。特にインバウンド利用者が増える中で、各店舗がこうしたシステムを導入することで、国内外を問わず、誰もが気軽にキャンピングカーを楽しめる環境が整ってきそうだ。これからのキャンプライフは、デジタルの力を活用してさらに便利になりそうだ。
5. ペット同伴のニーズ増加
ペット同伴でのキャンピングカー利用が増えており、このトレンドは今後も続くだろう。ペットと一緒に旅行できる車両が増えることで、キャンピングカーの旅が家族全員(ペット含む)にとってさらに楽しいものになるユーザーも多いだろう。ただし、ペット同伴での利用には一定のルールがあるため、事前に確認して準備することも求められるだろう。今後もペットと一緒にアウトドアを楽しむ新しいキャンプスタイルがますます普及しそうだ。
6. インバウンド利用の急増
海外からの観光客が急増し、レンタルキャンピングカーの利用が大幅に増加傾向にある。これからも日本国内外でのキャンピングカー人気は高まり続け、インバウンド需要はさらに拡大するだろう。各店舗が多言語対応や海外旅行者向けサービスを充実させることで、さらに多くの外国人キャンパーが日本を訪れることも予想される。特にリピーターなどはこれまで行ったことのないメジャーではない日本の地方の美しい自然と独自の文化を体験するために、レンタルキャンピングカーが選ばれるケースは増えていきそうだ。
7. 宿泊場所の多様化
宿泊場所の選択肢が広がり、キャンピングカーを利用した旅がますます自由で多様なものになっている。このトレンドは続くと予想され、キャンパーは自分の好みに合わせて、オートキャンプ場はもとより温泉施設やスキー場など、様々な場所で宿泊を楽しむようになるだろう。また、キャンピングカーを移動手段として利用し、目的地で別の宿泊施設を選ぶスタイルも増えるかもしれない。これからのキャンピングカーライフは、より多様で自由な体験が可能になるだろう。
まとめ
2024年版「レンタルキャンピングカー白書」は、レンタルキャンピングカー市場が多様化し、利用者のニーズに応じた新しいサービスが次々と登場していることを示している。これからキャンパーとしても、この市場の変化を楽しみつつ、自分に合ったキャンピングカーを見つけて、さらなるアウトドアの魅力を発見して広げていくことができるだろう。キャンピングカー未経験の方はこの機会に情報収集をしながら、新たな体験にチャレンジしてみてはどうだろうか。
(解説:日本オートキャンプ協会 編集部)
【参照】レンタルキャンピングカー白書(レンタルキャンピングカーネット)