JACオートキャンプ指導者が顧問をする高校アウトドア部の活動を報告
〜第15回 JAC関東の集い参加編〜
高校教諭でアウトドア部顧問をしているJACオートキャンプ指導者からアウトドア部の活動の様子を報告いただいた。いよいよ新学期を迎え、アウトドア部は更に活気づいて様々な活動に取り組んでいる。今回は、毎年参加しているJAC関東の集いに、過去最高人数で参加させていただいた。2年生だけでなく、初参加となる1年生も5人おり、いずれも非常にアウトドア部の活動に意欲のあるメンバーである。中には文化祭でアウトドアブースの企画長を任された者もいる。様々なイベントなどに出て知見を増やし、文化祭の成功に向けて頑張ってもらいたい。
私が顧問を務めているアウトドア部では、現在高校1年生20名、高校2年生20名の計40名で活動している。本校アウトドア部が、日本オートキャンプ協会関東支部の主催する「JAC関東の集い」に参加して、3年目になる。これまで、イベントの運営の手伝いをしたりハロウィンイベントの際には開発中の商品を振る舞ったりと、様々な形で「集い」を楽しんできた。高校生が参加するキャンプイベントとして、安心して任せられるイベントであることが本当に有難いものである。
今回は、これまで3人で参加していた人数が大幅に増加し、生徒9人が参加した。9月にはJAC近畿、11月には、ジャパンキャンピングラリーへの参加が決まっている。こちらでも様々なイベントの手伝いを予定している。普通部活と言えば、同年代の高校生同士の交流が多いものであるが、アウトドア部はその特性から、ほとんどは自分よりも年上の方々との交流が多くなる。そうした中でも、物怖じせずに様々な大人とやりとりをできるのは、ひとえにJAC会員メンバーの皆様の暖かいご支援あってのことである。改めて感謝を申し上げるとともに、今後も本校アウトドア部生徒をよろしくお願い申し上げます。
2024年初のJACイベントに参加しました。【第15回 JAC関東の集い】
部長 奥冨碧・織田陽大
今回、JAC関東主催となる「関東の集い」というキャンプ会に参加してきました!参加したのは2年生4人と1年生5人の合計9人での参加となりました。
今回行われた関東の集いは静岡県、朝霧高原オートキャンプ場での開催となりました。先輩2人は来たことがあったのですが、残りの先輩と1年生は初めてきたのでとても緊張していました。ですが同じくキャンプに来た方々や主催してくださった方々のおかげで楽しく過ごすことができました。
テントの設営後からは、ピザを作る体験会が行われました。アウトドア部からは5人が参加しました。
作り方は、まずジップロックに入った生地をジップロックごと生地にそって切り、強力粉を振りかけてジップロックから引き剥がします。板の上で生地を薄く伸ばし、形を整えますが、この時に生地の厚さを全て同じくらいにするのがポイントです。次に生地にトマトソースを塗り、具材を乗せていきます。今回はチーズ2種、サラミ、ベーコン、ナス、エビなどの様々な具材があり、それぞれ好きなものを乗せていきました。その後は焼く作業に入ります。かまどで焼き上げたら完成です!
今回はアウトドア部員で4枚のピザを作りました。ピザを作るのは初めてだったので全員あまり上手に作れないと思っていたのですが、自分以外は上手な丸型のピザになっていまいた。自分のピザは「オーストラリア」や「北海道」なんて呼び名になるほどでしたが味はとても良かったので見た目が失敗しても気にしないことが大切です。食感はカリッとしていて歯ごたえがあり、味は下に塗ったトマトソースと具材の旨味が合わさり食べたときには元気がみなぎるような味になっています。ピザカッターで切る時にどのような形に切るかも1つの楽しみになります。我々はピザを昼に作りましたが、夜に作るとお酒のおつまみにもなっていました!
今回のJAC関東の集いでは屋外サウナを体験することもできました。
初めての屋外サウナということで、銭湯などにあるサウナとは違うサウナ部屋から出てきたときの涼しさや開放感などがあり、まさに整ったと言える気持ちの良い状態でした。
そしてサウナ部屋の中から見る景色は、沢山の木々に包まれた自然の中にいると感じることができました。
サウナに入る前、ぼくたちサウナ組はいつもとは違うサウナに興味とワクワクがありました。山などに囲まれた涼しい空間に80〜100℃の暑い空間があることが僕たちは信じられませんでした。そして、僕たちが屋外サウナに向かっていると、まるで凄い大きな木箱のような小屋がありました。そこでは、煙突から煙がもくもくと出ていてみんなでもうすぐサウナに入れるとウキウキしながら行きました。
そして、みんなでサウナ小屋に着くと急いで身につけていた洋服を脱ぎパンツと下着だけの姿になりサウナ部屋に入っていきました。部屋の中は、物凄く熱いのに足元の温度は少し涼しくてとても不思議でした。部屋の中には少し大きい暖炉とその上におっきな石が乗っかっているだけで屋内サウナとなんら変わらないものでした。そこで僕たちは、思う存分入っていました。
どんどん時間が経つにつれて体からは、コップ何杯分かわからないぐらいの沢山の汗をかく事ができました。そのため身につけていた下着とパンツはグッチョリに濡れてしまいました。それでも僕たちは暑いなどと言いながら楽しみました。
その後、一旦休憩を挟んでリクライニングチェアに横になりながら青空を見て気持ちよかったです。それでも僕たちは、体が冷えてきたと言ってもう一度サウナに入りました。
今度は、サウナストーンにかける水があったためロウリュをすることになりました。
そしてロウリュウをしたことにより小屋の中はとっても熱く100度近い温度になっていました。きたきた!!などと言い合いながら身体中の汗が出てきて小屋から出ると体からは湯気が立っていました。そしてその汗をきれいに流すためにシャワーを浴びにでていきました。
ピザ作りが終わりサウナを体験させて頂いた4人がシャワーから帰って来るのを待っていると隣のサイトの飯泉さんに「1人ちょっと来て」と言われ、付いて行くと売店で薪を2束買っていただきました。その方は「せっかくキャンプに来ているのに待ち時間にケータイじゃつまらない、ぜひ使ってください!」と言ってくださりました。
実は、私たちは薪をいただく前にも薪を買いにいったのですが、思っていたよりも値段が高くビンゴのタイミングになるまで待とうと話していました。そんな中での意外なサプライズに焚き火が大好きな私たちはとても嬉しかったです。
そんな中で私たちは火おこしに取り掛かりました。今回はファイヤースターターでの火おこしをしようとなり、まず初めに一年生が挑戦しましたしかし火花をうまく出すことができず苦戦していたので2年生の副部長が「1年間キャンプをしてきたとことを見せてやる!」と意気込み挑戦してみました。すると宣言通り、一発でつけることができ先輩の威厳を見せることができて内心ホッとしていました。そしていただいた薪には針葉樹と広葉樹の2種類がありました。針葉樹のほうが燃えやすいとか広葉樹は燃えづらいけど長持ちするという話をしていると通りかかった人に、「針葉樹、広葉樹という名前だけで見ないほうがいい」「薪の乾き具合で判断しするのがいいよ」と教えていただきなした。このことは他の部員にも伝えたいと思います。
今回のイベントで進行を務めさせていただいたのは2年生2人、1年生2人の計4人で勤めさせていただきました。2年生の2人はジャパンキャンピングラリーでもビンゴ大会の司会を勤めさせていただいたメンバーだったのでそこまで緊張はなく楽しめました。いよいよビンゴが始まると初めに先生からの挨拶があり私たちに任されました。イベントの最初は、恒例の「口上」を言わせていただきました。2年生はサウナ好きになったことを告白したり、軟骨を食べて気分がハイになっていたり、緊張した1年生は学年、クラス、出席番号、名前を全て言っている部員もいました。初めはなかなか穴が開く人がいませんでしたが時間が経つにつれ、リーチ者が出始めついにビンゴ者が出ました、その方の嬉しそうな顔は今も頭に残っています。うちのチームも後ろの方ではあったけれども、ビンゴすることができてランタンと、プレートをいただきました。そして大盛り上がりの中キャンプが終わりました。その後参加した部員みんなで焼きそばとチキンライスを食べました。とてもおいしかったです。そして雨が降り始めてしまい私達は外に出ていたものを濡れない場所にしまった後に後片付けをしました。そのあとみんなでテントの中でUNOをして盛り上がりました。2、3試合した後にみんな眠りにつき長い1日に幕をおろしました。
2日目の朝は、二年生の副部長だけ、昨日の疲労でなかなか朝起きられず結局二度寝してしまい、私がキャンプで最も大切にしている焚き火ができなかったことで、副部長にとってはとても後悔の残る朝となってしまったようです。
9時からの、閉会式を終えて自分たちのサイトを片付ける作業に入り、もう、大分キャンプの経験がある2年生の指示と行動のおかげで、まだ慣れていない1年生もスピーディに動く事ができ時間ぴったりに片付けが出来ました。
今回のキャンプを振り返って、1年生は2回目となるキャンプでしたが、まだまだ慣れないことが多い印象でしたがテキパキ動いてくれて自分がいまできることを自分で見つけて行動しているところが見受けられました。2年生はもうだいぶキャンプの経験を積んできたこともあり先輩として十分なくらいの活躍をしていました。まだまだ改善点などありましたがとても楽しい時間を過ごせました。これらの経験を活かして次は更に楽しいキャンプにしていきます。
先輩と後輩(のような上下)の関係性の構築は、他の部活動でもそうですし、社会に出てからも最初の構築が一番肝心であることは言うまでもありません。アウトドア部の人間関係は、先輩・後輩としての関係性がしっかりありつつ、適度な距離感を維持できる上下関係になっています。毎年、学年のカラーは様々です。今や40人を超える大規模な団体になりましたが、すべての人間には「長所と短所があり、欠点がある」、それは自分も相手もそうです。うまく行っている人間関係とは、「双方が相手の欠点を受け入れ、相手の長所をありがたいものとして喜んでいる関係」から、アウトドア部がよりよい団体になれるように、様々な人とのつながりの中で、アウトドアを楽しみたいと思います。特に、同世代との関係性よりも、年上の方々との関係性を構築することができるアウトドア部では、その特性は尚更であると感じています。
改めて今回のキャンプに協力してくださったJACの皆様方、本当にありがとうございました。
文責 アウトドア部副部長:岡部雅宗
外務担当:大島慧斗
企画担当:野村琉衣
1年:松浦大晟 小川蒼生