JAC近畿の指導者が奈良市で「キャンプ教室」を開催
JAC近畿の指導者が、奈良県奈良市敷島町の子ども会からの依頼を受けて「あそぼうアウトドア まなぼう防災」をテーマとしたキャンプ教室を開催しました。当日は暑いくらいの秋晴れの下での活動となりました。メイン講師は岡田さんが担当され、私はサブ講師をさせていただきました。教室は子どもたち向けで行われましたが、保護者の皆さんや近所のご年配の方々にもご参加いただき、幅広い世代が集まるキャンプ教室となりました。
講座は約2時間と比較的短い時間でしたが、キャンプと防災に関する基本的なお話に加えて外に出て実際にキャンプを体験していただく時間もしっかりと確保でき、バランスの良い教室になったのではないかと思います。
<実施概要>
- <開催場所・日時>
- 敷島町公民館(奈良県)
- 11月5日 10:00~12:00
- <講師>
- 講師: 岡田浩一(JAC公認オートキャンプ指導者コーディネーター)
- サブ講師:上野隆晃(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター)
- <参加者>敷島町子ども会
- 子ども:15名
- 保護者:10名
- 健康サロン・万青倶楽部:18名程度
<講座内容>
1、キャンプの説明
オートキャンプロケーションガイドの内容に沿って、岡田さんから簡潔にお話しいただました。時間の都合上、必要最低限に絞った内容となっていましたが、皆さんの反応を見ていると初めて知る事柄も多くあったように思います。子ども達の集中力が続く時間的にも、今回くらいの短い説明がちょうど良かったのではないかと感じています。
2、キャンプ知識の災害時の活用方法
キャンプ道具を展示し、「この中で防災に役立つものはどれかな?」という問いを子どもたちに投げかけ、皆さんに考えていただきました。子ども達が思い思いの道具を手に取り、積極的に発言してくれる姿勢が素晴らしかったです。日頃あまり目にしない道具は子ども達の興味を惹きつけ、キャンプや防災に対する知的好奇心が自然と生まれているようでした。結論として「キャンプ道具は全て防災用品となる」ということをお伝えすると、皆さん納得の表情を浮かべており、キャンプと防災の相関を理解していただけたと思います。
他にも、防災時に役立つ知識としてビニール袋での炊飯を紹介しレシピをお渡ししました。袋でご飯が炊けることに驚く様子も見られ、関心を持ってもらえたのではないかと思います。
3、ロープワーク・マッチ体験
子どもたちを2グループに分けてロープワークとマッチ体験のワークショップを行いました。私はロープワークを担当しましたが、子どもたちに結び方を理解してもらうのに苦労しました。そもそもロープワークにほとんど関心を持ってくれない子どももいましたので、なるべく子どもたちの実生活に近いシチュエーションでの使い方を話しながら進めました。マッチ体験は岡田さんが担当されましたので詳細は報告できませんが、ワークショップの終わりに子どもたちに感想を聞くと「マッチ体験もロープワークも面白かった」と伝えてくれたので、総じて良いワークショップになったと思います。
4、火おこし体験
火おこしは私主導で行いました。子どもたちに集まってもらい、着火剤を使って炭で火おこしをする様子を見てもらいました。「炭はどれくらい使うの?」「熱い?」「あおいだ方がいい?」など子ども達からいろいろな質問や意見が飛び出してきたのが大変良かったと思います。私が質問に答えたりはしましたが、なにより火おこしを間近で見て、その熱を肌で感じることで子どもたち自身で疑問の答えを見つけられたのではないかと思います。
5、テント設営体験
スタンダードなドーム型テントを使ってテント設営体験を行いました。なるべく子ども同士が協力して自分たちの力でテントを立てたと感じてもらえるように配慮して進めました。テントが立ち上がった時には子どもたちはみな興奮しており、その後テントの中で自由に遊んでもらっている時も、非常に楽しそうな様子がうかがえました。自分たちの寝ぐらを作り上げる喜びや楽しみを感じてもらえたのではないかと思います。
6、焼きマシュマロ(スモア)体験
やはりお菓子の力は凄まじく、子ども達はもちろんのこと大人も夢中でスモアづくりに取り組んでおられました。材料に余裕がありましたので、みんな何度も挑戦することができ上達する様子も見受けられました。うまく焼けるようになった子が友達にコツを教えていたり、綺麗に焼いたものをプレゼントしたりと喜びの輪が広がっていたのが素晴らしかったです。私もちゃっかり焼いてもらいました。
※1~3は屋内で行い、4~5は会場の近くにある空き地で行いました。
<まとめ>
当日は天候に恵まれ、怪我やトラブルもなくスムーズに講座を終えることができました。これもひとえに岡田さんをはじめ、町内会の方々に綿密な打ち合わせ・準備をしていただいたおかげだと思います。今回、私はほとんど準備に携われておらず、頭が上がりません。
今回の講座における私個人の振り返りとしては、講師として指導するうえで子どもたちに物事を伝える力がまだまだ不足していると感じました。キャンプの素晴らしさを伝える立場として、あらゆる人に伝える力をもっと磨いていこうと思います。
<報告>上野隆晃(JAC公認オートキャンプ指導者インストラクター)