キャンプ場の開設が届け出制に

現状キャンプ場を開設するにあたり、コテージや風呂など個別の施設の届け出は別として「キャンプ場」として届け出は必要ない。

近年、キャンプ場の数が急増していることから、その状況を把握しようと山梨県北杜市では3月1日に「キャンプ場の開設を計画されている方」として次のような発表をしており、開設の前届出書を出すよう呼び掛けている。届け出書には「地域住民等への周知の有無」「消防の対策」、「ごみ処理の計画」「管理形態」などを記載するようになっており、キャンプ場を開設するにあたり、事前確認が必要な事項を届けるようになっている。

以下、実際の事例を紹介する

■キャンプ場の開設を計画されている方へ(山梨県北杜市)

近年、キャンプ場の開設など屋外レジャーの需要の高まりをみせています。キャンプ場の開設に当たっては、その計画内容によっては開発事業等に該当しない場合があり、この場合は、法令に基づく手続を行わずに開設することが可能となっています。このため、市としても法令に基づく手続きがない場合は、キャンプ場開設の把握が難しいこともあり、また、地域環境との調和などが図られた上で事業を実施されることが望ましいものと考えています。
つきましては、キャンプ場の開設を計画されている場合は、下記についてご確認いただき、ご留意、ご協力をお願いします。
重ねて、地域環境との調和と当該計画地の地区住民等へ計画内容の周知など、円滑な事業の実施に努められますようお願いします。
《北杜市ウェブサイト》
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/18519.html

また、山梨県山中湖村では、キャンプ場などでトレーラーハウスが設置されることが増えたことを受けて、昨年の12月1日より「トレーラーハウス等設置要綱」が策定され、発表されている。

■山中湖村トレーラーハウス等設置要綱が令和3年12月1日から施行(山梨県山中湖村)

昨今のアウトレジャーブーム、また、コロナ禍におけるレジャーとして、本村においても野営(アウトドアキャンプ)は大変な賑わいとなっています。増加傾向にあるトレーラーハウス等の事業の把握やトレーラーハウス等の適正利用の指導等をを目的とし、届出制となりました。事業着手の30日前までに村土整備課に届出の提出をお願いします。
※ 要綱施行以前の案件においても届出対象となるため令和4年3月31日までに届出ください。」

《山中湖村ウェブサイト》
https://www.vill.yamanakako.lg.jp/Info/737

新しいキャンプ場が次々開設される中で、自治体でもその把握に動き出している。

(日本オートキャンプ協会 編集部)