新作テントが雑誌、WEB、店頭を彩る季節になり、いよいよ2021年キャンプシーズンが本格的に幕開けだ。
本記事では新作テントに注目して、2021年のキャンプシーンのトレンドについて紐解いていく。
2021年新作テントは2ルーム型に加えて、シェルター型の人気高まる
ここ数年のムーブメントにおいて、主流派テントは間違いなく2ルームテントだろう。
ひとつ立ててしまえば広い前室に十分な寝室を確保でき、その居住性の高さと利便性からファミリーを中心に人気が広がっていった。2021年シーズンも人気は変わらずの予感。
ロゴス Tradcanvas PANELドゥーブルXL
独自のパネルシステムで、テント前面は簡単に自立するタープに変身。ベンチレーションを複数配置でシーズンを選ばず使用可能。インナーテントに電気コードの取込口があり、冬キャンプでも活躍。
- 設営時サイズ:300×520×H205cm
- 公式商品ページ:Tradcanvas PANELドゥーブルXL
- お問い合わせ:ロゴスコーポレーション・コンシューマ係
コールマン タフスクリーン2ルームハウス/MDX
キャノピー、ドアパネルには大型のメッシュを採用し、独自のサークルベンチレーションシステムで季節・天候に合わせてキャンプを楽しむことが出来る。
- 設営時サイズ:560×340×H215cm
- 公式商品ページ:タフスクリーン2ルームハウス/MDX
- お問い合わせ:コールマンジャパン カスタマーサービス
そんな中で勢いがあるのが、シェルター型。
テントそのものにギミックがついたものから、オプションアイテムもあり、設営のバリエーションが豊富。様々なサイズのものが販売される。スタイルや天候、人数によって、最適な形に変形出来るのが秀逸だ。
昨今のシーンでは、これまでのファミリーキャンプ一色から一歩進み、新しいスタイルが定着してきた。
このシェルター型テントは現在のムーブメントを象徴するテントのひとつかもしれない。
テンマクデザイン ブラックサミットGG8
キャンプスタイルに合わせて様々なアレンジを可能にした2ポールシェルター。広々とした空間と、施された細やかなギミックで、オールシーズン楽しめるテント。
- 設営時サイズ:468×468×H234cm
- 公式商品ページ:ブラックサミットGG8
- お問い合わせ:カンセキWILD-1事業部
パーゴワークス NINJA SHELTER
軽量コンパクトな小型シェルター。前室の豊富な設営バリエーションに、同社製の商品との組み合わせも可能。
使用シーンによって姿を変えるクールなテントだ。
- 設営時サイズ:380×220×H140cm
- 公式商品ページ:NINJA SHELTER
- お問い合わせ:パーゴワークス
2021年キャンプシーンは”個性派”テントで彩られる
シェルター型テント人気の加熱もさることながら、2021年のキャンプシーンはより”個性派”揃い。
これまでタープとドームテントの組み合わせは多くあったが、テントにテントを連結できる面白い機構を備えたテントも登場。
THE NORTH FACE「エバ」シリーズ
エバベース6に、エバカーゴ4,エバカーゴ2を連結可能で、複数人でのキャンプに最適。それぞれ単独での使用も可能で、クールな見た目も◎
- 設営時サイズ:305×305×H206cm(エバベース6)、213×127×H118cm(エバカーゴ2)、234×229×H174cm(エバカーゴ4)
- 公式商品ページ:エバベース6、エバカーゴ2、エバカーゴ4
- お問い合わせ:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560
2ルームテントも縦長に前室をレイアウトしたモデルも。寝室と前室の距離感がこれまでよりもぐっと近づくので、アイディア次第でキャンプの楽しみ方も増えそうだ。
ゼインアーツ オキトマ2
前室と吊り下げ式インナーを縦分割した新発想のテント。ソロ、デュオキャンプ向けで”寝る””過ごす”を快適に行える。完全自立式で使い勝手良し。シェルター利用ができるのも◎
- 設営時サイズ:395×280×H140cm
- 公式商品ページ:オキトマ2
- お問い合わせ:ゼインアーツ
また、小型化、高機能化したロッジ型テントも。ロッジ型の居住性の高さや安定感をそのままに、オールシーズン楽しめるようディテールアップし、現シーンに合わせてリデザインされたテントがリリースされた。
テンマクデザイン ガレージテント
「自分だけの空間を楽しむテント」がコンセプトのソロ・デュオキャンプ向けのロッジ型テント。雨天時でも開放できるベンチレーターを6カ所に設置。高温多湿な日本の夏も快適に過ごせる。
- 設営時サイズ:283×231×H212cm
- 公式商品ページ:ガレージテント
- お問い合わせ:カンセキWILD-1事業部
テントのカラーリングにも注目したい。キャンプ場にはアースカラーを使用したテントが多く見られるが、2021年は個性的な色味のテントも登場。
また、素材でも個性が光る。コットンライクな風合いなのに取り扱いが容易な化繊素材を使用したテントだ。
ノルディスク スリュムヘイム
キャノピー内側に立ち上がりがあるため、ゆったりとした前室あり。雨天時も出入りもしやすい。インナーを外せば、数人用シェルターとしても使用できる。※写真は5人用サイズ。他に3人用サイズも準備。
- 設営時サイズ:495×295×H265cm
- お問い合わせ:ノルディスクジャパン
コールマン エクスカーションティピーII/325
人気のエクスカーションティピーに、コットンのようなナチュラルな風合いで、肌触りも良いテックスファイバー生地を採用。インナーを外してシェルターとしても可能。
- 設営時サイズ:385×325×H200cm
- 公式商品ページ:エクスカーションティピーII/325
- お問い合わせ:コールマンジャパン カスタマーサービス
ファミリーにはお手軽&機能性重視の進化型シェードの選択肢
お手軽設営のテントと言えば、シェードだ。気軽に設営出来て、比較的低価格帯のものも多く、BBQやデイキャンプなどで活躍している。
このシェードも進化している。しっかりとしたフレーム構造のものや、テントとして使用できるようなオプションが準備されたものが発売。
何かと忙しいファミリーキャンパーの選択肢として、これらの進化型シェードはおすすめだ。
コールマン パーティーキャビン/3025
足を広げるだけの簡単設営で、専用の幕を吊り下げれば、テントに早変わり。高さもあり、テント生地も垂直に立ち上がるので、広さを感じられる。
- 設営時サイズ:300×250×H215cm
- 公式商品ページ:パーティーキャビン/3025
- お問い合わせ:コールマンジャパン カスタマーサービス
流行りのソロキャンプは格好良さはそのままに快適さをプラス
キャンプブームを牽引するソロキャンパーのテントにも変化が見られる。
快適さを重視しつつも、ソロのコンパクトさや無骨さを損なわないテントも新たに発売される。ソロキャンプのニュースタンダードになりそうだ。
キャプテンスタッグ トレッカー キャンプベースソロUV(カーキ)
吊り下げ式のハーフサイズインナーを付属で、テントとしてもシェルターとしても使用可能。更に前後の入口を跳ね上げればタープとしても使用出来る。
- 設営時サイズ:380×190×H110cm
- 公式商品ページ:トレッカー ソロベースUV
- お問い合わせ:キャプテンスタッグ
テンマクデザイン 炎幕フロンティア
ロングワイドな正面入口を2分割することで、就寝スペースのプライバシーを確保しながら、1人には十分なリビングスペースを確保。コットン100%で遮光性、保温性があり、オールシーズン活躍できる。
- 設営時サイズ:460×190×H130cm
- 公式商品ページ:炎幕フロンティア
- お問い合わせ:カンセキWILD-1事業部
著者名:山口健壱(Flaky Design Works)
キャンプイラストレーターを主としつつ、動画編集、ライティング、キャンプイベントのサポートなどを行うフリーランス。月間最高80万PVのキャンプ情報ブログを運営、キャンプ場スタッフなどを経験。