新商品やショップなど。ノルディス 2021年発表会イベントへ行ってきました

新作テント、ブランド初ウエア、ショップなど盛りだくさん

12月11日(金)に開催されたノルディスクの2021年発表会。今回は代官山にある在日デンマーク大使館にて行われ、来年にノルディスクがどのようなことを実施していくのかをお披露目した。

同ブランドは、デンマーク語で豊かな暮らしや心地よい時間、幸福感などを表すHugge(ヒュッゲ)をブランドキーワードとして掲げており、今回の発表ではこのヒュッゲを具現化できるモノやコトを中心に話が進められた。

まずは2021年に発売される新商品から。10種類以上が展開される予定で、この「THRYMHEIM(スリュムヘイム)」は、室内で立つことができる高さをもつティピーテント。

ティピータイプではあるが、従来のような1本のセンターポール構想ではなく、2本のポールを使った二股構造を採用することで、欠点であった中央のデッドスペースを有効利用できるのが特徴。

前室に別売りの2本のポールを入れることで、より広いスペースを作ることが可能。インナーテントは吊り下げ式を採用し、外せばシェルターとしても使える。サイズは3と5の2種類を販売する予定だ。

薪ストーブも発売する。「TORDEN WOOD BURNER SET(トーデン ウッド バーナー セット)」は、フロントと両サイドの3箇所に耐熱ガラスを採用し、中の炎の様子が見られる構造を採用。サイズは39×29×36cmで、重量は本体のみで13.5kgとなっている。

脚はコの字型になっており、間に薪を置いて乾かしながらすぐにストーブの中へ投入できる。ステンレススチール製の煙突は別売りになるが、断熱素材を使用したレザーグローブと収納ケースは付属している。北欧らしい薪ストーブを使った冬キャンプが楽しめそうだ。

テントも薪ストーブも、来年の春夏から順次発売される予定。

来年からブランド初となるライフスタイルライン(アパレル)が発売される。「フォーマルキャンプ」をテーマにアウトドアの正装をイメージして全19型を製作。

注目はノルディスクの中で人気があるLegacyシリーズからインスパイアーを受けた国産素材。難燃性・撥水性のあるコットリネンを開発し、それをキャンバス生地にしてジャケットやベストに使用する。

またウエア以外に、ソックスや帽子といった小物も手がけ、全身でノルディスクの世界観を演出できるようになる。

来年1月30日(土)には葛西臨海公園駅の高架下に誕生する複合商標施設・Ff(エフエフ)に、北欧の世界観を全面にしたライフスタイルショップ「Hygge Store by NORDISK」をオープンする。

ノルディスク製品を7割、残りを北欧雑貨やインテリアアイテムを3割の構成で展開し、Huggeを身近に感じてもらう場として運営する。店内にはカフェを併設し、買い物だけでなく、ゆっくりと空間と時間を味わってもらいたい狙いもあるという。

さらに、来年に三重県いなべ市にオープンする、ノルディスクがプロデュースするアウトドアフィールド「Hygge Circles Ugakei by Nordisk」も紹介。“宇賀渓の自然でHuggeを描く”をテーマに、キャンプができる区画サイトに加え、常設テント、キャビン、ラーニングイベントを展開する。

このフィールドを通して、官民が共同で地方創生、観光促進、人材育成、サステナビリティに取り組むとしている。

新製品だけでなくアウトドアフィールド、ショップなど盛りだくさんの内容だったノルディスクの発表会。ノルディスクの勢いは止まることを知らないと感じたのであった。


取材:小川 迪裕
フリーランスの編集者・ライター。ファッション、キャンプ、ガジェットが主な得意ジャンルで、最近は野外イベントのディレクションや、雑誌・WEBメディアのキャンプコーディネイトも手がける。編集・ライティングのアシスタントを募集中。問い合わせは公式ページのコンタクトフォームから。
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