キャンピングカー登録台数の伸びとオートキャンプ場の利用状況
2020年3月末までの登録台数が前年比1226台となり、昨年の前年比398台から3倍強とキャンピングカーが大きく伸びている。(自動車検査登録情報協会)
地域別の登録台数では、北海道が10,232台と最も多く、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県と続く。近年キャンピングカーは堅調に伸びており、2020年もその勢いのまま伸びている様子が表れている。
キャンピングカーの登録台数が伸びている一方、キャンプ場のキャンピングカー利用者の割合はこの数年約5%と変化はみられない。キャンピングカー販売店の話によると、道の駅やサービスエリアに宿泊する「車中泊」利用者が購入者の7割程占めている。そうした購入者はキャンプ経験がない方が多く、一方でテントキャンプからキャンピングカーに移行する人はキャンプ場を利用する人が多いという。
キャンプ場を利用しないキャンピングカーユーザーは主に旅行を目的としており、宿泊にかかる費用の他、チェックイン、チェックアウトの時間が決まっており、自由に行動できない。またキャンプ場の場所が奥まった場所にあるため目的地までの移動がしづらいことなどがキャンプ場を使用しない理由としてあげている(キャンピングカー白書・日本RV協会発行)。そのために、2000円程度で利用でき、街道沿いにある「RVパーク」を利用することが多いという。
そうした中、キャンピングカーユーザーに向けて、キャンプ場の駐車場の一部をキャンピングカー専用区画として、チェックアウトの時間などを設けず廉価でスペースを提供している例もある。
今後もキャンピングカーは増えることが予想され、そうしたユーザーをキャンプ場利用者に取り込んでいくことは利用者増の方策の一つにつながると考えられる。