オートキャンプ指導者インストラクター実技講習会 実施レポート
キャンプを安全安心して楽しく初心者キャンパーに伝えるオートキャンプインスラクターの資格取得者対象の実技講習会を9月29(日)・30(月)に羽鳥湖畔オートキャンプ場で行いましたので、その様子を報告します。
我流で自分で楽しむキャンプから人に楽しさを安心安全な技術で相手に自信を持って伝えられるためのステップアップを目的に、今回職業年齢、キャンプ歴も様々な10名の方が参加しました。一泊二日の日程で、プロジェクトアドベンチャーやロープワーク、火器類の使用とテントの設営撤収、アウトドアクッキングなどそれぞの指導法とキャンプ場での危険個所チェック、キャンピングカーの楽しみ方や利用者へのルールやマナーを守ってもらうためコミュニケーション術などをそれぞれのプロの方から参加者ひとりひとり確実に手を動かしてもらいながら学んでいただきました。
第1日目午前はプロジェクトアドベンチャーやロープワークを学びました。
ロープワークなどすでに体得している方でも、それを相手に分かりやすく教えるとなるとまた違った難しさがあります。小学校教諭経験のある講師が物語風の説明で指導のコツを伝えました。他に縄を投げて上手に木などに掛ける技も紹介されました。
第1日目午後の前半は火器の構造を理解した上で、ガソリンランタンとツーバーナーの使用指導法を学びました。
扱い方が初心者かベテランか第1日目午後の前半は火器の構造を理解した上で、ガソリンランタンとツーバーナーの使用指導法を学びました。を一目で見分けて相手に対する教え方を変えます。
指導した通りの方法でガソリンランタンに灯がともるとLEDやガスカートリッジにはない炎の美しさに見とれていました。
ツーバーナーでは使い残してしまったホワイトガソリンを完全に抜き取るコツを身に着けました。
第1日目午後の後半はテントの設営と撤収の指導法を学びました。
設営はメーカーで用品設計も担当していた講師がメーカーがどん意図でそのような構造になっているかパーツや機能の一点一点を理解しながら、ツールームテントを全員が組み立てました。
また、中級者でもできる人の少ない撤収を一人で鮮やかに手際よくキレイに畳むスキルなどこれまで指導して蓄積してきた経験から指導術を伝授していただきました。全員が終わるころには、以前パンパンだった収納袋がまだまだ収納に余裕があ
るほどコンパクトに畳めるようになりました。
2日目の午前中はアウトドアクッキング指導術の講習をおこないました。
アウトドアクッキングではソトレシピのシェフであり、テレビ番組のアウトドアクッキングでも多数出演されている方を講師に招き、仕事道具の紹介、事前の段取り術から子どもを含めた参加者が盛り上がるメニュー選定やインスタ映えさせるテクニック、火力の配分や時間など制作の現場で磨いたベテランの技術を伝授いただけました。
みんなで作ったメニューを昼食でいただいたあと、2日目午後前半はキャンプ場内に潜む危険箇所の確認や利用者への対応対処法、午後の講習は今回講習場所を提供いただいた羽鳥湖畔オートキャンプ場の経営責任者に20年以上いくつかキャンプ場を運営し遭遇した様々な事故や問題、トラブル、災害の経験を交えながらキャンプ場を歩いて回り講義していただきました。同時にキャンプ場での利用者のマナーの問題やトラブルに対処するコミュニケーションの手法なども教授いただけました。
2日目最後の講習は道の駅や車中泊施設の充実で近年リタイア世代などにも人気のキャンピングカーに関して、キャンピングカーを20年以上に渡っていくつも乗り換えてきて専門誌やブログ、関連イベントにも頻繁に登壇する講師から、自身が現在使用しているキャンピングカーで、基本構造から利用者目線でどう利用しているか実際に見学させてもらいました。また利用者が増え用途が広がりどんな楽しみ方ができるようになっているのかと同時に道の駅やRVパークなどで今どういった法律違反やトラブルが増えているかを講師いただきました。
2日間に渡りいづれもプロを目指してもらうためにその道のそれぞれの専門のプロの方に協力いただけ、盛りだくさんの内容になりました。公認資格取得指導者試験後のアンケート要望から実現した今回の実技講習会でした。
次回実施は未定、今回参加者の満足度や次回指導者になられた方の要望などから検討のとなります。