指導者キャンプ会のレポート

10月27日(土)~28日(日)にかけて、公認指導者間の懇親を深めると共に、各人のスキルアップを図るために“指導者ソロキャンプ会”を行いました。 参加指導者は、東京支部より加藤、浦中、荒井、松本、埼玉県内より金子、後藤、川口(敬称略)の7名にて、このキャンプ会を機に【指導者埼玉ブロック】(仮称)も立ち上がり、今後は金子常任理事が中心となって埼玉の指導者間でも連携を密にしていく事になりました。 当日は、オーナーが指導者資格を有される埼玉県秩父市の長瀞オートキャンプ場の一画において、まずは指導者それぞれが好みのスタイルで設営。 その後は互いのサイトを訪問し合って、そのスタイルや工夫、並びにこだわりの道具などについて語り合ううちに陽も落ちて、すっかり打ち解けた我々は荒川を望むサイトの片隅にローテーブルを置き、その上にオイルランタンをひとつ灯して夜の宴を始めました。 加藤氏曰く「ランタンを明るくするほど周りが暗くなり、ランタンを暗くするほど周りが明るく見える」 なるほどオイルランタンの小さな灯りから目を周囲に転じれば、月明かりに映える荒川の水面や、雲間に煌めく星々も美しく見えて・・・キャンプの味わいがより深まります。 そうしてノドも充分に潤って「さぁ食事だ」となり、皆さんから提供されたのは、肉がとろけるビーフシチュー、出汁の効いたおでん、ワインに絶妙なチーズ&クラッカー、目の前で串が打たれ炭火で焼かれたニジマス、生地から手作りのダッジで焼かれたピザetc. どれもこれも美味しくて、さすがは“公認オートキャンプ指導者”と改めて感心させられると共に、宴は更に楽しさを増して「今日来れなかった人は勿体ないなぁ」などという言葉が出たほど。 オイルランタンと焚き火を囲んでの話は尽きないものの、消灯の時間が迫ると火の始末をして早目に就寝するという模範的指導者でした。 寝袋にもぐり込みながら、「ランタンを暗くするほど周りがよく見える」というのは本当だなぁと思いつつ、私はもう一つの事に気がつきました。 それは「ランタンを暗くすると、声も自然と控え目になる」という事。これは意外と大切な事かも知れません。 翌朝は、雨の滴が天幕を打つ音で目が覚めて「やっぱり降っちゃったか」と思いつつ、しばらく温かな寝袋の中でまどろんで外が白むのを待ち、それからテントを這い出して豆を挽いてドリップしたコーヒーで暖をとりつつ皆さんと朝のご挨拶。 まったりと朝食を楽しんで、もぅ一杯コーヒーを入れて「そろそろ片付けようか」とタープの外に出れば・・・ナンと皆さん既に撤収が終わっており、その手際の良さに絶句。 よって私の撤収は後回しにして、参加指導者全員でキャンプサイトの“クリーンアップ活動”を行い、タバコの吸い殻、炭の燃えカス、各種ビニールゴミなどを回収し、最後に金子常任理事より挨拶を頂いて解散としました。 その後は、もたもたする私を見かねた皆さんが、テント・タープの撤収を手伝ってくださると・・・あっという間に全てが車の中に。レインジャケットを着こんだ指導者の皆さんが、訓練を重ねた軍人のように頼もしく見えます。 かくして今回の“指導者ソロキャンプ会”は、当初の目的を十二分に果たすのみならず、次回は“厳冬キャンプ会”を行う事まで決まるほどに皆の心が一つになった集いとなり、幹事の一人として嬉しい事この上なし。 このたくましい皆さんが望まれる次回の“厳冬キャンプ会”に、脆弱な私がついて行けるか?が唯一の心配です。が、これでカセットコンロに代るバーナーと真冬用のシュラフを買う理由(言い訳?)が出来ました。 荒井氏曰く「マイナス10℃ぐらいまでなら、ぜんぜん大丈夫ですよ」って・・・いったいドコでどのような企画をしたら宜しいのでしょうか?皆さんからのご要望をお待ちしております。